「マルメの町に27年住む、イラン人のおっちゃん」

世界一周451日目(9/22)

 

 

「寒くて布団
から出られない」

だんだんそんな感覚になってきた。

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もちろんここには布団なんてものはない。

あるのはテントと寝袋、
最近大活躍のサバイバルシートだ。

あぁ~!
ずっと布団に包まって
ヌクヌクしてたいよ~~~!

 

 

起きる時間は自分で決めていいのも
旅人の贅沢かもしれない。

てかスウェーデンの朝、寒い!

 

 

最近の僕は辺りが明るくなって
テントが丸見えになろうがそんなことは
ちっとも気にならなくなってしまった。

清掃員の人に
「こんなところでキャンプしちゃダメだよ」
くらいのモーニングコールがあった方が、
まだ快調に一日を始められる気がする。

今のところ、そんな風にして
モーニングコールをしてもらったことは一度もない。

 

 

ここはスウェーデン、港町のマルメ
デンマークはすぐそこだ。

 

 

 

 

 

 

近くから子供たちのはしゃぐ声が聞こえた。

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テントを畳みながら、
コロボックルみたいな子供たちが遊ぶ姿が見えた。

幼稚園の先生が近くの公園に
子供たちを遊ばせに来たようだ。
そんなところで野宿している僕って笑。

まぁ、公園のすみっこの方なので、
そこまで目立つこともない。

 

 

 

 

テントをたたんで、
町歩きへと僕は繰り出した。

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このマルメという街なのだが、
以前はコペンハーゲン以上に栄えた街で、
今はエコでクリーンなエネルギーで
持続可能な街とやらがあるんだとか。
ちょっと行ってみようか?

 

 

あいにく今日の天気は町歩きに
適しているとは言えなかった。

空は曇り、冷たい風が吹いた。
風にギターケースが煽られることもしばしば。

 

 

うぅ…寒ぃ!避難避難。

北欧のお店はどこもお洒落に見えてしまう。

スーパーもディスプレイの仕方や
魚売り場のマークですら。

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すべてのスーパーが
お洒落っていうわけじゃないけど、
ナチュラル志向で店内でコーヒーなんかも
飲めてしまうスーパーもあるってことだ。

 

 

 

 

 

 

港へ近づけば近づくほど風の強さは増した。

運良く見つけた無料の公衆トイレへ逃げ込む僕。

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車いすマークの書かれた広めのトイレだった。

こんな街のはじっこにあるようなトイレに
誰が来るだろうか?

スウェーデンはさすが北欧とでもいうように、
トイレがめちゃくちゃ綺麗だ。

しかもここ温水が
出るっていうーーーーーーっっっ!

てかトイレに暖房が
きいてるってどういうことだーーーーーー!!!

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トイレ住めるぞこんちくしょう!

もう全裸に近い格好で体をぬぐったり、
頭とか洗っちゃったりしたよね!

服ももみ洗いして、床がビショビショ。

できる範囲で拭いておいたから、
うん大丈夫っしょ!

 

 

もみ洗いをして思ったことは

『やべぇ、外、めちゃくちゃ寒いんだった』

ってことだ。

洗髪、洗濯を済ませた洗った物を
バックパックにくくりつけて町歩きを再開した。

 

 

 

 

 

それにしても人の姿が全然見当たらない。

そりゃ今日は平日だし、
たぶんみんな真面目に働かれていることだろう。

でもこの静けさ。

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ほんとにここが
スウェーデン第三の都市なんだろうか?と
疑ってしまうほどのゴーストタウンっぷりだ。

ドルトムントの平日よりいないんじゃないか?

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それでも中心地には人の姿がポチポチとあった。

今日の天気も影響しているのかもしれない。

そんな寒空の下で、
僕はバスキングをしてみることにした。

風で長い髪の毛が吹かれて、
結わえきれていない髪の毛が口の中に入って来る。
もうそろそろ髪切ろうかな?

結わえない状態の僕のボサボサヘアと言ったら、
旅人通り越すモッサリ感だ。
だって日本出てからまだ一度も切ってないんだもん。

すぐに口に入ってくる髪の毛を、
噛みちぎってやろうか、
イライラしながら唄った。

 

 

 

平日16時。

パラパラと入るレスポンス。

一時間半くらい、
この静まった街でやって15ドルくらい。

 

 

稼いでも明日デンマーク行くから、
持っていてもしかたない。
今日はいいものを食べよう♪

明日空港泊する分の食糧を買い、
野菜たっぷりの写真が貼られたパスタ屋さんを
今日の晩ご飯の場所に選んだ。

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ベジパスタ、
ひとつ49クローナ(749yen)。
けっこうな贅沢だ。

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いくつもある野菜の中から
4つ選んでミックスしてもらう。

ドレッシングをかければ
僕にとってはごちそうだ♪

 

 

 

 

店内は暖房がきいていて温かかった。

お客さんは僕しかいない。

さっき洗ったTシャツや
ボタンシャツを椅子にかけて乾かした。

パスタを食べ終わり、
コンセントから電気をいただき長ら、
パソコンのキーボードを叩いていると
お店のおっちゃんが僕に話しかけてきた。
お店の営業時間は18時までらしい。

ってことはあと一時間くらいか..。

 

 

「どこから来たんだい?」

「日本です」

「おお、そうか。
ヨーロッパを旅してるのかい?」

「まぁ、そんなもんですかね♪」

「私はイラン出身なんだよ」

「イラン!僕、行きましたよ!
二週間しか旅しなかったけど、
シーラーズ、イスファハーン、ヤズド、
マシュハド、テヘランって!
やぁみんなフレンドリーでよかったですよ♪」

「シーラーズはどうだった?
あそこは素晴らしい場所だよ。
色んな遺跡があるからね」

「あ~、シーラーズは
一日しか滞在しなかったんですよ。
ごめんなさい」

 

 

自分が訪れた国出身の人に会うと、
それだけで嬉しくなる。

自分が旅をした経験で話を
弾ませることができるからだ。

イランで散々中国人と勘違いされたのは
ここでは笑い話だ。

 

 

「もしよかったら、
明日ここに来ればいい。
コンセントも使っていいし、
好きな物をごちそうするよ?」

「ほんとですか!じゃあ明日来ます!」

「それより、君はマルメで
どこに泊まってるんだい?」

「公園でキャンプっす!」

「それは寒いだろう?
あぁそうだ。もしかしたら
私の友達の家に泊めてあげられるかもしれない」

「マジっすか!」

 

 

お店のおっちゃん、ベニィさんとは、
今日会ったばかりなのに、
なんでここまで親切にしてくれるのかが
分からなかった。

でも、そのウェルカムな感じが心に沁みた。

 

 

 

「どうだいスウェーデンは?」

「や~、物価高いっすね~。
日本の方が安いですよ(笑)。
ベニィさんはここに住んで
どれくらいになるんですか?」

「27年だね。
27年住んで、
私はスウェーデンの友達は一人もできなかった。
みんなね、心が冷たいんだ」

「そうですか…、
それはちょっと残念ですね。
でも、それは日本でも同じかもしれません。
僕たちはいっつも
スマートフォンの画面見てますからね。
プライベートバリアーというか…。
わかります?」

 

 

話しているうちに、
アジア顔の男の人が入ってきて、
ベニィさんと世間話みたいなのを始めた。

ここでずっと一人ってわけじゃないみたいだ。

きっと外国人通し、
通じるものがあるんだろうな。

 

 

僕はよくしてくれたお礼に
名刺を描いてプレゼントした。

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お店の閉店時間となり、僕は荷物を片付けた。

ベニィさんは「コーラ飲むかい?」と
ペットボトルのコーラを僕にくれた。

ベニィさんの友達は別の街に行っていたため、
今日も公園に野宿することになった。

 

 

「ありがとうございます。
それではまた明日また来ます」

「それじゃあね。ごめんな。
泊めてあげられなくて」

「大丈夫ですって♪
テントも寝袋もありますから♪」

 

 

 

 

そのまま深夜まで営業している
マクドナルドへ向かった。

店内は昨日と同じ入り口から
入って来る風で寒さを感じた。

僕はフリースの上からさらに
アウターを羽織ったが、手がかじかんだ。

 

 

深夜のマクドナルドの昨日と同じ席に、
昨日もいたおっちゃんがいた。

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スマートフォンから彼の国の音楽を流している。
それがちょっとした店内のBGMみたいになっていた。

友達を待っているようにも思える。

昨日も12時前に別のおっちゃんがやって来て
英語で世間話をしていたから。

今日も12時を過ぎる頃に
同じおっちゃんがやってきて、
ここで働くためにはパーミッションがどうのこうの、
新しいiPhoneうんたらと喋っていた。

もしかしたらマクドナルドの厨房で
働いているのかもしれない。

 

 

ここには色々な国の人がいる。

先進国の中でも物価が高いこの国で
生きていくのは簡単なことじゃないだろう。

お金が稼げても、スウェーデンの人たちの
中に入っていくのもまた、簡単ではないと思う。

 

 

そういった場合にどうするか?

きっと外国人同士、
心を開ける相手同士が近づいていくんだろう。

それはゆっくりと引き寄せられる
磁力みたいなのを僕にイメージさせる。

 

 

 

深夜のマクドナルドの隅っこの席で、
そんな彼らを横目に僕はブログを読んだり、
手紙を書いたり、絵を描いた。

ウダウダしていると日記を書く気力は
どこかに行ってしまった。

Wi-Fiがあるっていうのも
逆に効率を下げているのかもなぁ。

まぁイラストもかけたしよしとしよう♪

 

 

 

マルメの外はまるで日本の真冬だ。

昨日と同じ公園でテントを張った。

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日本で、僕たちは心が開けているのかなぁと思います。

旅してなかったらいつまで経っても
中国や韓国の人たちに対するイメージは、
メディアを通して得たものしかなかったろうな。

誰にでも心を開ける。
そんな大きなヤツに僕はなりたい。
そう思うのです。

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2 件のコメント

  • 最近、世界一周ブログ村にランキングしている
    みんなのブログを読んでいます。
    海外旅行イーな~。
    しみさんのブログは他の人達より、
    思った事や感じた事、内面的な事がたくさん
    書かれていて、読んでいる私もいろいろ考えさせられます。
    観光地にはいかず、トイレに暖房が入っていて、
    そこでのドラマが描かれていて面白いですね。
    やっばり絵本とか向いてると思いますよ。
    毎日子供に読み聞かせしていますが、
    世界中を歩き回っているしみさんだったら
    すごいのが出来上がるんじゃないかなって
    思ってますよ。

    • >あっきーさん

      え!!!?絵本ですか???

      タバコのポイ捨てで罰金喰らってる僕がですか?

      子供たちに悪影響を与えること間違いなしです。
      いや、反面教師としていいかもな笑。

      絵を描くモチベーションが上がるような
      コメントありがとうございます。

      僕も日本にいる時は
      世界一周ブログを読んでました。

      その日、何があって、どういうことを思ったかとか、
      そういう細かいことを書きたかったんですよね。
      グダグダしてまし、もちろん、全部を書き切る
      ことはできないですけどね笑。

      そうかー…
      絵本かー…

      旅行記だったら沢山あるけど、
      絵本は見かけませんね。

      旅する漫画家の活動候補に入れておきます!

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