世界一周459日目(9/30)
昨日寝たのは3:40。
深夜までずっとネスとレオは
ボンバーマンやってたな…。
男友達が遊びに来るとくだらないことに
時間使っちゃって、
『あぁ、おれは何をしてたんだろう..???』
となるのはー、
僕が日本人だからかもしれない。
10時過ぎに目を覚ました。
もう今日はバスで行こう。
次の目的地はKinsale(キンセイル)という町。
ちょっとハイウェイから外れた場所にある。
ヒッチハイクもうまくいくか分からないからね。
それにこの時間だし…。
まぁそこまで離れていないし、高くはないだろう。
朝ご飯にシリアルとパンをいただき、
荷物をまとめてお世話になったベネズエラの三人に
お礼を行って僕は町に出た。
どこからバスで行けるのか
バス停でたむろしていた女のコに訊いてみた。
「ねぇ、キンセイルに行きたいんだけどさ、
どこからバスに乗れるか知ってる?」
「あぁ、私たちも同じ場所に行くとこなの」
「ほんと?」
「そうよ。それでね、
お金がたらないのよ。
2ユーロくれない?」
あ~~~…
そういうことですか。
アイルランドには物乞いはそこまでいない。
だけどいないわけじゃない。
てかなんだよ
「2ユーロ」って??!!
「あぁそうなんだー。またねー」
って僕はその場を後にした。
バスターミナルはメインストリートから
歩いて3分もかからないところにあった。
キンセイルまで9ユーロ(1,247yen)。
うーーーー…
やっぱヒッチハイクで行った方がよかったかな?
サブウェイで買ったサンドイッチにかぶりつき、
1ユーロのコーヒーを飲む。
最近トマト買わなくなったなぁ~。
お金も以前より使うようになった。
空港でおろした100ユーロ(13,859yen)は
20ユーロを切っていた。
バスキングで稼いでもいるけど、
その分以上に使っているのかもしれない。
まぁ、すぐにはATMには行かずに
どこまで行けるかやってみるのも面白いかもなぁ。
ホームレスの肝っ玉は太い(笑)。
バスターミナルも、
乗り込んだバスでもWi-Fiが使えた。
アイルランドは比較的Wi-Fiにありつきやすい国だ。
ほとんどフォロワーさんなんていないけど、
FacebookページやTwitterを続けることは
僕にとっては大事な宣伝活動だ。
ほんとはもっともっと動かなくちゃいけないんだけどね。
なかなか時間が追っ付かないよ。
ふと、顔を上げて外を見る。
あいかわらずアイルランドの自然は
僕の心を休めてくれる。
日本のように山に囲まれておらず、
どこまでもなだらかな丘が続いている。
その緑の陸地に時々、馬や牛の姿が見える。
以前ヒッチハイクさせてもらった時に、
アイルランド在住のスペイン人の方が
「アイルランドは落ち着くのよ」と言っていた意味が
じんわりと理解できた。
何もない暮らしと物に囲まれた暮らし、
人間は便利な方を選択しがちだけど、
僕が探しているものはこういうところにある気がする。
バスは30分くらいで
キンセイルの町に到着した。
小さな港には何台も船だ泊まっていた。
ポケットからiPhoneを取り出して写真に収める。
頭に残しておけない分は、
コイツにお願いすることにしよう。
何の気なしに、キンセイルの町をぶらついた。
ここは港ということもあり、
魚介類を扱ったレストランの看板をいくつか見かけた。
いくらか観光客に開かれていることもあり、
何軒かのお店は僕好みだった。
1時間もかからずに町の中心地を歩き終えてしまう。
スーパーで水とパンを買って、
ベンチに座ってそれをかじった。
小さな込み入った路地、時々横切る学生たち。
みんなシャツの上から
青いトレーナーみたいなのを着て、
男の子は黒いパンツ。
女のコはミニスカートとタイツという組み合わせだ。
きっと高校生だろう。
もうどうしようか?
今日、ここに一泊するのか?
どうせやることは決まっている。
バスキングができそうだったらやって、
夜までの時間はファストフード店で日記を書く。
あまった時間で絵を描く。そんなだ。
いっそのことー、
次の町に行ってしまおうか?
僕はバックパックを背負って歩き出した。
時刻は16時過ぎ。
次の街までは10kmちょい。
途中でいい感じの文房具店を発見した。
見つけたモレスキンみたいなノートには
「Traveling Journal」と書かれていた。
8.9ユーロ(1,233yen)。
ついでに買ったペン1.9ユーロ(263yen)。
手持ちが10ユーロくらいになってしまった。
だけど、まぁ、なんとかなるか。
町から離れれば離れるほど、
この選択をしてよかったように思われた。
道幅は細く、
ヒッチハイクできるようなスペースはない。
僕が歩くスペースさえも。
車が走ること飲みを考えて作られたような道だった。
車の交通量も、ハイウェイに比べたらほとんどない。
時度後ろから車がやってくる。
僕はできるだけ道路の脇を歩く。
車は僕を避け、
真ん中の車線に大きくはみ出て走り去っていく。
西日がだだっ広い草原を照らす。
秋風が火照った僕のからだを冷やしてくれる。
長い距離を歩くと靴ズレがして、足が少し痛んだ。
『あ~、マジで歩いて正解だったわぁ…』
まおからもらったハーモニカを吹きながら歩いた。
1時間半も歩いたところで
後ろからきたワゴン車が止まってくれた。
「あなたのことキンセイルで見たわよ?
まさか歩いてあそこから来たの!!??
信じられない!
次の街まで乗せて行ってあげるわ!」
そう申し出てくれたのは
アイルランドに住むチェコの三人組だった。
最近三人組によく会うなぁ。
もちろん僕は旅の話をした。
ロシアから旅を始めて、
1年と2ヶ月旅をしていること。
もちろんチェコを旅した話もした。
盗難に遭ったことを覗いて(笑)
だって言えねえっしょ。
ありがとね♪
静まり返ったBandon(バンドン)の町。
いつものようにファストフード店で日記を書いた。
ピザなんかも出すイタリアン寄り。
時刻は20時過ぎでお店には
主人とバイトっぽい女のコの二人しかいなかった。
奥の方ではケバブの肉がゆっくりとまわっている。
電話での宅配も受け付けているのか
伝票が7枚ほどたまっていた。
お店の主人は女のコに対して
「What do you think about?」と
怒り口調に尋ねていた。
なんかバイト時代を思い出すな…。
微笑ましいというか、大変さが分かると言うか…。
チップスとコーヒーを頼んで
22時の営業終了時刻まえ日記を書いた。
お店が閉じると、僕はすぐ隣りのバーに行って、
もらいタバコをしながら、ギネスビールを飲んだ。
昔書いた自分のブログを読む。
僕が世界一周に向けて
バイトに励んでいる時のやつで、
アメブロに書いたやつだ。
拙い文章と、世界一周への憧れが綴ってある。
載っている自撮りの写真は
連日のバイトでいくらか痩せた自分の姿。
大丈夫。おれは今世界を旅してるよ。
あせったってどこへも行けやしない。
自分の選んだ道だ。
前に進むしかないのだ。
胸をはって。
★Facebookページ「旅する漫画家」
★Twitter「Indianlion45」
ええ、もちろんその選択でよかったんだと思いますよ。
世界一周、一度きりの人生ですもの。
たくさん感じたいですよね。
>あっきーさん
今ふと思ったんですけど、
自分の選択を選んで「よかった!」とは
その時点では分からないじゃないですか?
『こっちとあっち、どっちが
自分にとって良いのだろう?』
そう思えなければ、
それは選択じゃない。
自分で決めたことですね。
ただ、僕が思ったのは
選択の良し悪しは
後から自分ですることだと思います。
つまり
「よかった!」
って思えるポジティブな心を
常日頃持っておくのが
実は大事なのかもしれません。
世界一周せずに
就職して働いていても、
僕は「正解だったぜ!」
とか言ってそうです笑。