世界一周524日目(12/4)
体を横に
しているだけでも
体は休まるのだから不思議だ。
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どういうわけだか、
鼻風邪も徐々に良くなってきている。
ってかおれ体丈夫だな。
ここにひとつの仮説を提唱したい。
「僕がなぜ体調を崩さないのか」
ということに対して。
この4ヶ月以上に及ぶキャンプ生活のおかげで、
僕の体はある程度の負荷に耐えられるようになった。
そう。筋力トレーニングと同じ要領で。
人間は適度な負荷が加わると、
それに耐えうる体へと変化していくのかもしれない。
や、マジで一睡もできなかったんです。
気づいたら朝だったし、
10時くらいまでは二度寝しようかと思ったんだけど、
どういうわけか寝れなかった。
しかたなく身を起こし、
寝袋や銀マットをたたんで撤収した。
頭はボヤボヤしていない。
むしろ冴えているとも言えるだろう。
宿でベッドから抜け出せない時、
二度寝から覚めた時の方がよっぽどボヤボヤしている。
体を横たえて目を閉じていれば
体は休まるーのかな…???不思議だ。
ここはイスラエル、エルサレム。
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ここへ来た理由はひとつしかない。
バンクシーの絵が
見られるからだ。
だけど、それは明日にとっておくこととして、
今日はまずオールド?シティーを歩いてみよう。
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![IMG_2458](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
観光地価格の7シュケル(211yen)もするパンを
かじりながら街の中に入って行った。
まず向かったのが嘆きの壁だ。
や、僕だってこういうベタなものも見てみたいよ?
せっかく来たんだからさ。
荷物を検査する探知機の前で
ギターの持ち込みができないと言われた。
預けるところがないかと、
近くのレストランにギターを置かせてくれないかと
訊いてみたのだが、レストラン内には
預けることはできないと言う。
フル装備で移動している僕の悩みの種だ。
観光が不便!
あれ?なんで僕、宿に泊まってねえんだろう?
仕方がないので、ギターを鉄柵に
ダイヤルロックで固定した。
レストランのお姉さんに見ていて
もらえないだろうかとお願いすると、
お姉さんは「それくらいなら」と
ギターを引き受けてくれた。
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嘆きの壁、別名ウェスタン・ゲートは
実際に近づいて見ると、ただの壁だった。
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壁はフェンスで男性用と女性用とで分けられており、
壁がどこか小さく感じるのだ。
写真で見てきたあの壁はー、
まぁ、よく撮れてると思う。
写真映えするんだろうね。
外はかなり暑かった。
バックパックを背負ってあるていると、
背中がじわっと湿った。
壁は左に洞窟のように
天井のついた室内へと続いており、
そこでは冷房が効いていた。
ユダヤ教徒用の椅子に座って
壁に祈りを捧げている人たちの姿を
しばらく観察していた。
ユダヤ教徒たちは体を立てに揺らしながら
朗々と祈りを捧げていた。
中には唄うように祈る人もいた。
白シャツに黒のパンツ、黒のハット、
そして黒のジャケットを着ている。
もみあげを立てロールみたいにして、
草食動物の耳のように垂らした
「超正当派」と呼ばれる人たちの格好は、
いつからスタートしたのかを考える。
だってユダヤ教が誕生した当時には
こんなお洒落(?)な格好はないと思うから。
![IMG_2472](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
嘆きの壁
を後にした。
そのまま岩のドームに壁の外をつたって
向かおうとしたのだが、東側の壁は一旦外に出ると、
なかなかオールド・シティーの中には
戻れないようになっていた。
城壁の外を歩いている人の姿は
ほとんど見当たらない。
人気のない日陰でギターの練習をした。
まだ鼻風邪をひいているけど、
唄えないわけじゃない。
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少し休憩した僕は
新市街に行ってみることにした。
ここは物価が高い。
もしかしたらバスキングで
お金が稼げるんじゃないかと思ったからだ。
アップに選んだのが、
道幅の狭いショッピングストリートだった。
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目の前にノース・フェイスのお店がある。
店員のお兄さんと目が合うと
「今からやるのかい?」と
ノリ気でめくばせしてくれた。
ここはそんなに厳しくなさそうだ。
ケースからギターを取り出して、チューニングをする。
ギターの前に「COME FROM JAPAN」と
書かれた自己紹介のボードを立てた。
「まずは自分が楽しむこと」
声も本調子じゃないので、キーの高くない唄を唄う。
一曲ですぐにレスポンスがあった。
いくら入ったかは分からない。
最初から好感触だとこっちもノれる。
そん中、日本人のグループの姿が
僕の方に近づいてくることが分かった。
女のコ二人に男一人。
あれーーー…???
あの人どっかで見たことがある気がするーーー…
「えっ!あ!
マサトさんだ!
ブログやってますよね!マサトさんだ!」
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参加している人はなんとなく知っている。
僕はそこまで他の人のブログを
読んでるわけじゃないけど、
マサトさんの名前と顔は知っていた。
「え??!!
なんでこんなとこにいるんですか?
ロバはどうしたんですか?
うわっ!本物だ!」
よく分からないけど、
テンションの高い僕。
高橋歩的に言うなら
「ちょ、マジ、リスペクトっす☆」
だ(笑)。
向こうも、こんなエルサレムの
ショッピングストリートで
ギターの弾き語りをやっている日本人に
少し驚いたようだ。
少しお話をさせていただき、
写真も何枚か撮ってもらった。
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「まだイスラエルいますよね?
また、どこかで会いましょう!」
そう言ってマサトさんは
日本人の女のコを二人はべらせて
僕の前から去って行った。
ブロガーの上位になると
そんなこともできるのか…。羨ましいぜ…!!!
タミングを見計らうように
ノース・フェイスの店員さんが僕に
「ギターを貸してくれ」と言ってきた。
お兄さんが弾いたのは
OASISの”Wonder Wall”という曲だった。
僕も半分くらい歌詞を知っていたので、
お兄さんの弾き語りに合わせて唄った。
歌詞がわからなくてもカズーがあれば
それなりに合わせることができる。
5曲ぐらいでアップを終えることにした。
ケースには10の文字が書いたコインが
何枚か入っていた。これで一体いくらになるんだろう?
てか、これが10シュケルだったら
すげーことになるぞ!
僕はワクワクしながらレートアプリで
今いくら稼いだのかを計算した。
「0.7シュケル(21yen)」
ひゃっ、百円すらいってねえ…。
物価の高い国で稼げるって
思ったのが甘かったのかな…???
中心地のマクドナルドで
日記も書かずにずっと絵を描いていた。
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16時になって
もう一度バスキングにチャレンジしてみることにした。
中心地には以外とオープンテラスのお店多い。
ここで唄ったら苦情がくるかもしれない。
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声の大きさを小さくしてポソポソと唄っていると、
意外にもレスポンスが合った。
目が合うと、笑い返してくれる人が多い。
観光客では韓国人のお兄ちゃんが
しばらく聴いてくれたりした。
バスカーは僕の他にも何組かいた。
近くの木に登って
クラリネットを吹く面白いバスカーもいる。
オープンテラスの人たちも
この街のバスカーに寛容みたいだった。
ジャスト一時間の演奏でアガリは
30シュケル(904yen)。
物価が高いからすぐに使い切ってしまうだろう。
バスキングを終えて再びマクドナルドに向かった。
野宿をする国でマクドナルドがあるのは
ほんとうにありがたい。
そこは僕の部屋の延長線上だし、僕の避難所でもある。
閉店
まで作業をして、今日も寝床探しへと向かった。
オールド・シティーの東側の城壁へと向かう途中、
僕は通りに何軒も連なるバーの通りを
バックパックを背負いながら歩いた。
イスラム教以外であればお酒は飲めるのだろう。
欧米人たちがシーシャを吹かしながら
陽気にビールを飲んでいた。
![IMG_2516](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
『ほんとうに
ここがイスラエルだろうか?』
僕はまた、自分の今いる場所が
三大宗教の発祥地であることの実感が掴めなくなった。
でも、こういう陽気な夜もいいもんだ♪
誰もいない夜のイスラエルを
自分の唄を大声で叫ぶ。
誰も僕のことなんて気にしてやしない。
良い歌詞が浮かぶと、少し嬉しくなった♪
今日の寝床は昨日の場所から
少し離れた公園のような場所。
オールド・シティの東側にはあまり人は来ない。
それでも、すぐには見つからなさそうな場所に
テントを立てた。
テントを立てた場所は
若干傾斜になっており、少し寝にくい。
今日は破裂音も野良犬の遠吠えの聞こえない。
それなのに、3時過ぎまで眠ることはできなかった。
何かワクワクするような
アイディアを思いついてしまうと、
寝れない時だってある。
夜遅くまで脳みそは動いていた。
![IMG_2518](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
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うん!フツーーの日記だった。
イスラエルを歩いてみると、そんな厳かな雰囲気よりも、
そこで住んでいる人の生活の方がよりリアルに感じます。
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