「会いたい人に会える磁力」

世界一周711日目(6/10)

 

 

ジェイ

の友達がデザインしたという
そのテントの機能性は文句なしだった。

 

「ポツポツ」と雨がテントを打つ音が聞こえたが、
雨漏りもしなければ、中の温度はちょうどよかった。

 

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荷物をまとめて外に出ると、テイラーとリズが
「シミ~!ごめんね~!雨の中で寝させちゃって」
とかわいらしく謝ってきた。

「いやいや、全然平気だって。テントすっごくよかったよ?」
僕はケロリとした顔で彼女たちを安心させた。

 

 

「お茶いる?」とテイラーが気を利かせてくれる。
「サンクス♪」と言ってストレート・ティーをマグカップでいただく。
ガーデニングが仕事のテイラーこんなに大人っぽく見えて25歳。
ちなみにジェイは29歳。

『果たして僕が29歳になった時に、
こんな美人の彼女と同棲できるのだろうか?』
と頭に浮かぶ。

まぁ、そんな妄想するより漫画描けってね。

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ここはアメリカ。サンフランシスコ

パタゴニアでフリーランスで働くジェイとテイラーの暮らす家。

 

 

 

 

 

今日はサンフランシスコを出発する日だ。

またヒッチハイクでロサンゼルスを目指して南下していこうと思う。

 

 

8時を過ぎるとジェイとリズと一緒に近くのコーヒー屋まで
ふらっと散歩に出かけた。

トラブルコーヒーはジェイのお気に入りで、
お店のロゴが入ったマグカップを持っているくらいだ。

遠くから友達が遊びに来たりすると
ここに連れて行くのがジェイのお決まりらしい。

カウンター席に横一列に並び、僕たちはコーヒーを飲んだ。

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いつだってこういうオリジナルのカフェに来るとワクワクする。
出されるコーヒーの一杯を特別に感じることさえある。

できるだけこれらの空間を
覚えておきたいのだけれどそれは無理な話。

iPhoneのカメラを向けると
お店のスタッフから「写真は取らないで!」と釘を刺されてしまった。
それも仕方ない。

頭の中でお店を再構築しがら僕はコーヒーをすすった。
やっぱり木材を取り入れた店っていうのはどこか落ち着ける。

朝のコーヒーを飲んでジェイの家まで戻った。

 

 

 

リズは今日一日自前の自転車で
サンフランシスコの町を見てまわるらしい。

サイクリスト特有のスタイリッシュな服に身を包み、
リズは颯爽と自転車を漕いで行った。

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「じゃあね。リズ」

 

 

 

その後僕とジェイはリビングのテーブルで
テイラーが出してくた朝食を取った。

この家、というか部屋ともお別れだ。

リビング自体が若干傾いており、
海側の席に座ると体が引っ張られるような感覚がするテーブル。

冷蔵庫の横にあるジェイが
おじいさんから譲り受けた現役のラジオ。

冷蔵庫には仲の良い二人の写真が張ったある。
二日前に描いた僕の似顔絵も冷蔵庫に同じように張られている。

あぁ、この一軒なんの変哲もないリビングが
日本に帰ったらどれだけ恋しく思えるんだろう?

 

 

 

 

 

サンフランシスコを離れるにあたって
ジェイにある提案を持ちかけられていた。

「車のガス代をシェアしてくれれば
サンタクルーズまで送って行くよ?」

と申し出てくれたのだ。

 

 

サンフランシスコはご存知の通り大きな街なので、
ヒッチハイクは簡単ではない。
まずはバスで郊外まで出なければならないだろう。

もちろんそう言った手間もあったのだが、
それよりも僕は出来る限りジェイと一緒にいたかった。

「お願いするよ」と僕はその提案を飲んで
サンタクルーズまで送ってもらうことにした。
ジェイは明日からロサンゼルスに出張らしい。

 

 

 

 

外に出ると空一面は白色で、雨がパラパラと降っていた。

僕たちは車に乗ると近くのガソリンスタンドでガスを補充し、
僕は10ドルをジェイに支払った。

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走り出してすぐにジェイが
「しまった!忘れ物をした!」と家まで引き返した。
サーフィンの時に使うウェットスーツを
忘れてきてしまったというのだ。

今日は出張の準備という名目でサンタクルーズまで
サーフィンをしに行くらしい。
ボードは向こうに住む友達に借りるようだ。

カーステレオからは古いボーカルのジャズがかかっていた。
たぶんエラ・フィッツジェラルドのおばちゃんとか
そんなんだと思う。

 

 

「雨の日って、ジャズが似合うよね」

「ん?そうだなぁ」

そんな呑気なドライブだった。

 

 

 

 

 

「ねえジェイ?
今後10年以内にやりたいことって何かある?」

「そうさなぁ~、いや、明確には答えられないよ。
だって、今はまだやりたいことが沢山あるからな。
サーフィンはもちろんのこと、旅や音楽、写真だって。
それがどんどんフォーカスされていくんだと思う。

この後先におれが『買いたい』って思ってる土地があるんだ。
そこを見せてやるよ」

 

 

 

 

海外線を車は走った。

天気は悪かったが波はいいようだ。

僕はサーフィンをしないので、
波の善し悪しはよく分からないのだが、
いい波を見つけるとジェイは「おおっナイスだ!」と声を上げた。

 

 

「日本のサーファーって
何かと縄張りにこだわるらしいんだよね。
そういうのってアメリカにもあるもんなの?」

「おれは気にしないけどな。
そういうのにこだわる地元のヤツらはどこにでもいるよ。
だけど、おれは言葉は発しない。
乗って、そして目で語るのさ♪」

 

 

会話の中から、またこのジェイ・パルマーという男の輪郭が
くっきりと浮き彫りだってくる。

いや、実際にジェイはかっちょいいのだ。

器がでかく、ユーモラスでチャーミングなところがあり、
そして海と旅とテイラー愛する、そんな男なのだ。

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今のライフスタイルも彼の完成系じゃない。
まだまだお互い試行錯誤。

ジェイの方が自分の理想とする生き方により近い。
彼は旅をするようにアメリカ中を飛び回り、
その先で出会った人たちと繋がり、
自分の道を歩んで行くことだろう。

 

 

 

 

 

 

40分ほど車で走った海沿いの道を走っいる際に
ふいにジェイが言った。

 

 

「ここがいつか
おれが手に入れたいと思っている場所なんだよ。
海も近いし、山もあって、畑で食べ物を作ることもできる。
そんな大きくなくていいんだよ。
ここからならサンフランシスコもサンタクルーズも近いしね。
ただ、ここはかなり地価が高い。
まぁ、似た様な場所を探すよ」

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この反対側に畑に適した山がある。

 

 

 

いつからだろう?

旅の中で会いたいと思った人に会えるようになったのは。

 

 

その「人」は僕が前から知っていたわけではない。
たまたまそこを旅していて出会い、そして話してみると、
『あぁ、僕はこの人に会うためにここに来たのだな』
と思う人たちのことだ。

旅の始まった当初はこんなことばかりではなかった。
みんなと同じ様な観光地や町に行き、似た様な宿に泊まる。
もちろんその中で出会ってくれた人たちには感謝をしている。

旅を長く続けていると、
会いたいと思っている人に会う磁力のようなものが
強まるのかもしれない。

 

 

ジェイも僕にとってそのうちの一人だった。
考え方や生き方から僕は色々なことを学ぶことができるのだ。

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サンタクルーズ

の中心地で僕は車を降ろしてもらった。

「ちょくちょく連絡してくれよ!」そう言われ、
ハグをして別れた。

出会いの喜びと余韻をかみしめる。

 

 

 

町の中心地にある駐車場では
ファーマーズ・マーケットが開催されようとしていた。

ジェイは「ここなら稼げるかもよ?」と
僕にオススメしてくれたのだ。

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時刻は12時を少し過ぎたところで、
出店の準備中のようだ。

テントやケータリングのトラックが駐車場に集まり、
イベント特有の空気をかもしだしていた。

僕は近くのベンチに腰をかけると煙草を一本吹かすと、
ギターの弦を取り替えることにした。
南アフリカで買った「エリクサー」という高くて丈夫な弦だ。

6弦全てを張り替えると、いつもとは違う音がした。
これならいい音が出せるだろう♪

 

 

辺りを見回すと徐々に人が集まってくるのが分かった。
2ドルのコーヒーを買い、
僕はどこで歌うのが一番いいのか場所を見定めた。

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いや、こんな静かな場所で歌ってもいいものだろうか?
出店者から苦情とか来やしないだろうか?

いいや。いつもそんな風に後ろ向きに考えて
やらなかったりするのだ。

ダメだったら止めればいいじゃん?
なんでやる前から「無理だ」って決めつけるの?

よしっやったろうじゃん!

 

 

 

 

さすがにお店の真横で歌うことはしない。

距離感と人通り、そして音量。

最初はおっかなびっくりにその場を確かめるように演奏する。
いきなし自分の歌で勝負するんじゃなくて、
最初はCVARAVANの曲でゆるくリラックスする。
まずは自分が唄うことを楽しまなくちゃ。

 

 

 

数曲演奏するとその場所に合った演奏の仕方が
なんとなく分かってくる。

レスポンスもチラホラいただくと気持ち的にもノれる。

足に取り付けたシンバルが
「シャンシャン」と気持ちのいい音を出す。

声は音。感情がこもるとそれは人に伝わる。

自己陶酔とリスナーのリアクション、
レスポンスとのいい具合の距離感で僕は演奏を続けた。

 

 

 

 

 

 

自分の持ち歌8曲が終わり日本語のカバーを唄っている時に
日本人の女性が二人、僕のまで足を止めてくれた。

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1人はジュンコさんと言い、
サンタクルーズ在住で食にフードコーディネーター
のようなことをしている方だった。

「ほら、ここではオーガニックの野菜が
安く手に入るでしょう?」と嬉しそうに言う。

 

 

もう一人は日に焼けたお子さんを連れたシノブさんという方だった。
マクロビオティックを学んでいるらしい。

ちなみにこの二人の女性に面識はなかった。
同じサンタクルーズのファーマーズマーケット、
しかもきっかけが僕の路上演奏だなんて、
ちょっと役に立てたような気になれた。

シノブさんの息子のセイヤくんは剣玉を持っており、
立ち話の最中ずっとそれを練習していた。

 

 

 

話しているとシノブさんは
「うちに泊まりにこない?」と申し出てくた。

ジュンコさんは
「ヨーロッパ旅行から帰ってきたばかりで
家が散らかっているのよ」と申し訳なさそうに言った。

 

 

僕はあと一時間だけここで歌わせてもううことにした。

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後で集計してみるとアガリは42ドルもあった。
すげぇ。

帰り際に近くのお店から
イチゴのパックをもらったのも嬉しかった。

 

 

 

 

 

シノブさんは

息子のセイヤくんの他に、
お母さんと一緒にファーマーズマーケットにやって来ていた。

近くの駐車場に停めてあるワゴン車に乗り込んだ僕は、
そのようにしてシノブさんのお宅へお邪魔することになったのだ。

シノブさんが言うには二年前も
僕と同じようなバックパッカーを
家に泊まったことがあるみたいだ。

そのバックパッカーは日本人と韓国人の二人組で
前回もファーマーズマーケットで出会ったそうで、
彼らもまた長いこと世界中を旅しているらしい。

旅とはなんとも不思議な縁で回っている。
さっきジェイと別れたばかりだって言うのに。

 

 

 

 

 

シノブさんの家はサンタクルーズのダウンタウンから
車で20分ほど走った山の中にあった。

道は幅が狭く、自然災害で木が倒れた際には
通行止めになってしまうような道の狭さで、脇道というののがない。

以前道の両端で木が倒れていたことがあり、
三日間家から出られなかったこともあるそうだ。

 

 

 

シノブさんの家に到着した時、僕は驚いた。

そこは立派な家と僕が一生かかっても
手に入れることができないような車が
二台もガレージに収められていた。

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ガレージにはシノブさんの旦那さんが何か作業していた。

車の中でシノブさんは
「うちの主人は見かけは怖いけど、
旅人にはすっごいウェルカムだから♪」とは言っていたものの、
突然の来訪者に対する彼の顔は固いように思われた。

簡単に自己紹介を済ませ、
今晩だけお世話になりますと挨拶をして
僕は家の中へみんなを追って入っていった。

 

 

「散らかっているけど、ごめんね~」

そうシノブさんは弁解するように言うが、
僕はそのような印象は全く受けなかった。

木調の家。暖炉まであり、
本棚には面白そうな日本語の本が並べられている。

荷物を置かせてもらい、ざっと部屋の説明を受けた。
まさかベッドで眠れるだなんて
僕としてはかなり有り難かった。爆睡だな。

 

 

 

「セイヤ。お兄さんと一緒に
ご神木まで行ってきなさいよ?
エースも連れていってね」

 

 

エースというのは犬の名前だ。
他にもヒメちゃんという老齢の柴犬が
この家では買われている。

三歳の元気な小型犬エースと共に、
僕たちは近くを散歩することにした。
セイヤくんはキックボードに乗っていたため、
僕はジョッグをしなければスピードを合わせることができなかった。
エースは始終走りっぱなしで元気が有り余っているように見える。

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森の中に続く一本道。
車が来ると僕たちは道の端によらなければならない。

森の中にある家は大きく、
どこの家でも動物を飼っているように思えた。

 

 

家から1kmほど離れた場所にある馬が買われている家の前で
僕たちは休憩をとることにした。

『あぁ、水を持ってくるんだったな』と僕が思っていると、
セイヤくんはサブバッグから小さなペットボトルを取り出し
「お水どうぞ?」と僕に一本を差し出してくれた。
かなりしっかりしてる。

エースは走りっぱなしで足が小きざみに震え、
水をあまり飲まなかった。ドッグレースのサラブレッドらしい。
どうりで走るのが好きなわけだ。

 

 

セイヤくんは英語はもちろんのこと日本語も喋れる。
「どっちの方が難しいの?」と聞くと「日本語かな?」と答えた。

それなら僕も練習にと英語で話始めたが、
セイヤくんは僕の英語を理解してくれなかった。ありゃりゃ…。

 

 

 

 

 

「ご神木」と言うのは樹齢千年以上の巨木だった。

キング・ツリーと呼ばれ、まるで映画の中に出てきそうな
スケールのデカさで、
近くには「クイーン・ツリー」と呼ばれる巨木もあった。
こちらはいつぞやの災害で倒れてしまっている。

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セイヤくんのサブバッグから水をもらって、
僕たちは一休みしながらその巨木を眺めた。

その日本の木だけ異様に多きかった。
どうして周りの木は普通の大きさなのだろうと考える。
何か神秘的なパワーが秘められているのかもしれない。
御神木って言うだけあるね。

 

 

 

帰りはセイヤくんとお喋りをしながら
のんびり歩いて家まで戻った。

カリフォルニア州でナンバー・ツーのサッカーチームの
レギュラーをやっていること。
サッカーで奨学金が取れればいい高校に入れること。

今日から夏休みが始まったらしいが、
セイヤくんからそのような話を聞かせてもらうと
「しっかりししてるなぁ」と思わずにはいられなかった。

セイヤくんはまだ13歳。
僕が同じ年齢の頃にはひたすら卓球部の練習に参加しているか、
もしくは友達とゲームしかしていなかったろう。

 

 

 

 

 

 

 

家に戻ると、シノブさんとお母さんが
テーブルで頂き物のカニを剥いていた。

セイヤくんがつまみ食いをするとお母さんが
「こら!やめなさい!DON’T DO THAT!」とピシッと

日本語と英語でセイヤくんを叱りつけた。
あぁ、お母さんってこんな感じだよな。

 

 

家の裏には家庭菜園があった。
セイヤくんは僕に育てている野菜の名前をひとつづつ説明しながら
家庭菜園を案内してくれた。

中にはマツタケやワサビも栽培されていた。
どちらも育つまでにかなり手間と時間がかかるそうなのだが、
高値で売れるというのだ。

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家の裏手には男の憧れ「ツリーハウス」まであった。

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もうセイヤくんはそれを使ってはおらず、
中には落ち葉が溜まっていた。

近くには小さな川も流れていた。

 

 

 

 

 

『おいおい、ここはどこだ?』

 

 

 

 

頭のボヤボヤは治ったが
予感をしていなかったことが実際に起こると、
僕は現実に自分がいないような、そんな気分になれるのだ。

 

 

 

 

「これがバナナ・スラッグだよ」

足下には緑がかった黄色の変な物体が。

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あ…あぁ。ナメクジか!

カリフォルニアにしか生息しないという
バナナ・スラッグの動きはとても鈍く、
一見止まっているようにも見える。
いや、これが今日一番の発見かもしれないな..。

 

 

 

 

 

 

夕食はカニをふんだんに使った手巻き寿司だった。

僕がゆっくり食べる傍ら、セイヤくんいかに口に詰め込むか、
限界に挑戦しているようにも思えた。

食事の最中にシノブさんがピシピシと叱る。
聞き分けのいい子だけど、こいう時は幼さを感じた。

 

 

「ほら!セイヤ!
お兄さんの分がなくなっちゃうでしょ!
なんでそんなに急いで食べるの?!」

「え~!ちゃんと残ってるじゃン!」

口に物を頬張りながらセイヤくんが言い訳をする。
隣りに座ったおばちゃんも孫の粗相に眉をしかめた。

 

 

「いやいや、
僕もセイヤくんと同じくらいの時には
全くと言っていいほど気遣いだなんてできなかったですよ。

あ、ども、ありがとうございます♪
(横からシノブさんが新しい手巻き寿司をよこしてくれる)

なんだかんだ周りの気を遣える友達を目の当たりにして
『このままじゃマズイな』とか思うようになって、
だんだんと気が遣えるようになっていったんだと思います。
いや、まだできてないかな?」

 

 

 

いつもジャンクフードを食べている僕にとっては、
目の前に並んでいる全ての食事がヘルシーで美味しかった。

 

 

 

「ところでどうしてマクロビオティックを学ぼうとしたんですか?」

「昔は私も疲れが溜まると
カフェイン剤なんて飲んだりしてたくらいだったの。

でもきっかけはセイヤの怪我ね。
この子がテーブルからジャンプして膝の怪我をしたのね。
手術したんだけど、それから足を引きずるようになってしまったの。
周りの人には分からないけど、親の私たちには分かるのよ。
『サッカー選手になりたい』っていうのがこの子の夢だから、
それから色んなことを試したの。西洋医学から気功治療まで。
全部ダメだったわ。
それであることがきかっけでマクロビオティックに出会ったんだけど、
それから家族みんなで食事を改善することにしたの」

 

 

「パパは違ったじゃん!」

セイヤくんが口を挟む。

「いいの!パパはパパの考えがあるんだから!」

シノブさんがピシャリと返した。
きっとお父さんはアメリカ的なんだろうな。
時々カワイイ1人息子をお寿司屋さんや
バーガー屋さんに連れていくらしい♪

 

 

 

この玄米を主食の中心とする
マクロビオティックという食事方法。

有名な歌手のマドンナもこれを実践しているとかで、
彼女の食事管理をしているのは日本人らしい。
なんとその方からシノブさんは
マクロビオティックを学んだのだそうだ。

おばあちゃんは日本では杖なしで歩けなかったのが、
今ではそれが不要になり、そして皮膚のアトピーも治ったそうだ。
それがきっかけでシノブさんは全面的に
食事に気を遣うようになったようだ。

ふむふむ。人の話を聞くのは面白い!

 

 

食事を済ませ、血行のよくなるお茶をいただき、
セイヤくんとベイブレードで遊ぶと、
もう今日は日記なんて書く気はどこかへ失せてしまったのだ。

 

 

 

 

「ヨウスケくん、明日どうするの?」

「ん~~~、そうですね。
パタゴニア・ストアへ行きたいんでもう一日滞在しますよ。
ここは治安もよさそうだからキャンプも問題ないと思います」

「う~~~ん。
明日私早く家を出ちゃうのよ?
料理教室が終るのが15時過ぎだから
それまで家にいてもいいわよ?」

「それなら、家でお留守番して
日記でも書いてようと思います」

それを聞いたセイヤくんが
「やった~~~!」と喜んでいるのが見えて少し嬉しかった。

 

 

 

明日の料理教室のためにタマネギや
ニンニクをみじん切りにしてシノブさんをちょっとお手伝いした後、
シャワーを浴びて、ふかふかのベッドに潜り込んだ。

 

 

ここは天国か?それでもいいな♪
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