「ヒッピーって知っとる?」

世界一周328日目(5/22)

 

カメラの修理
を依頼した

「alta service center」から
電話がかかってくるまで3~4日。

IMG_9033

 

 

それまで僕はここで待機していなければならない。

僕は観光マニアじゃないので、
教会だとかロープウェイだとかに興味はない。

じゃあ何すんの?沈没?
やることはあるのかだって!?
はっ?愚問だな。

 

 

漫画を描くに決まっておろう!

IMG_9034

 

 

だいたい短編を仕上げるのに3~4日。

カメラの修理にそのくらい
かかると聞いた時は、
まさに漫画製作にうってつけの時間だと思った。

そうなんです。

ひとつの場所にとどまっていれば
漫画が描けるというのが旅する漫画家のメリットだ。

『やべぇ…ヒマ過ぎて死んでしまう…』

っていう致死量のヒマな時間にまみれることもない。

 

 

 

描く話はなんとなく決まっていた。

ヒッピーが出てくる話。

IMG_9042

 

もうここ数日は製作日記になるから、
まぁこういうのもありだよね。

 

 

ねえ「ヒッピー」って知ってる?

IMG_9055

 

 

日本にいてもフェスとかファション雑誌で
時々目にする言葉だ。

東南アジアとかバックパッカー
してみるとわかるけど、
欧米人の集まる安宿に行ってみると、
時々薄汚い森の精みたいな人たち
に遭遇することがある。

IMG_9056

 

 

まぁ詳しいことはWikipediaとかで
調べれば一発で分かるんだけどね、
特に歴史的な背景とか。読んでみると面白いよ。

 

 

ヒッピー・カルチャーってさ、
昔はカウンターカルチャーの一種でね。
ほら、ロックとかもそうじゃん?

時代とか社会とかそれに抗うものがあってさ、

「なんだチクショー!なめんじゃねーぞ!
おれはおれの好きな様に生きる!!!」

ってメインストリームとは
違った生き方をする人たちのことね。

今のは冗談っぽく書いたけど、
「カウンター」ってのはただの括りであって、
その全てが闘志むき出しってわけじゃない。

たまたま自分たちの生き方が
時代と会わなかったってのもあるんだろうね。
僕もそうだ。(と思う)

IMG_9054

 

 

ヒッピーってヤツの最初の出発点は
拡大する資本主義経済と真逆にあった。
彼らは自然の中に戻っていき原始回帰的な生活をし始めた。

「愛と平和(とドラッグとセックス)

をかかげ、民族衣装のものみたいなのを着たんだね。

ヒッピーが全盛期だったのは60年代で、
沢山のヒッピーが世界中にいた。
中には「ヒッピーお断り」っていう看板を
レストランがかかげるような時代だった。

IMG_9046

 

 

時代はちょっと進むけど、
沢木耕太郎の「深夜特急」にも
ヒッピーに関する記述がほんの少しあったと思う。

「ヒッピーたちが
世界を放浪するルートを開拓した」

って。

そのころは今みたいなネットなんてなかったし、
クチコミが大事だった時代だ。
そのくらい世界中にはヒッピーたちがいたってことだ。

発祥はサンフランシスコの
ヘイト・アシュベリー地区ってとこらしい。

だからこれは欧米人が作った文化ってことになるね。

「世界中にいた」けど、
イラン人やモンゴル人のヒッピーはいなかっただろう。
すぐに西洋文化にかぶれる日本人には
チラホラいたかもしれないけどね。

IMG_9105

 

 

今では昔の様なヒッピーを
やっているヤツはほとんどいない(だろう)。

時代は変わった。

ドラッグをやれば捕まるし、
「色即じぇねれーしょん」みたいな
「フリーセックス」なんてワードは
もはやギャグくらいにしか聞こえないだろう。

それはファッションの一部になってしまったし、
誰もが「ヒッピー」を真似ることは容易になった。

IMG_9047

 

 

だけど、「考え方」は残っていると思う。

もちろん昔のようじゃなくて、
時代に合わせた考え方が。

 

 

「次世代ヒッピー」と言おうか?

それは単に言葉をキャッチーに当てはめただけの
ようにも聞こえるが、僕は彼らの考えに
賛同するところがいくつある。

一番は「自然に回帰する」というころ。

これは何も原始的な生活に
戻るとかそういうんじゃない。

僕たちは生活スタイルを
シフトしていかなきゃならない
ターニング・ポイントにいるんだと思う。

まだまだ世界全体は
大量生産大量消費みたいになってるけど、
それでずっと過ごすわけにはいかない。
僕はそう考える。

 

 

「いやぁ、楽しかったよ。
じゃあ次の世代はお願いね」

なんて好き勝手楽しんで次の子たちに
パスしていいものなのか?

サステナビリティイのある
ライフスタイルに切り替えてかなくちゃ
いけないんじゃないか?

オーガニックとかヘンプとかは
ひとつのファッションのように聞こえてしまうが、
僕はあれってけっこう
大事なんじゃないかなと思うのだ。

まだまだマイノリティーだけど、
似た様な、僕なんかよりももっとずっと深く考え込んで
自分の生活スタイルに落とし込んでいる人たちがいる。

これが今のヒッピーなんじゃないかなと思うわけだ。

IMG_9063

 

 

 

「ヒッピーになりたい」

 

 

僕の相棒が言っていた意味は
そういことだと思う。

世界は劇的には変わらないけど、
自分の周りから変えることはできる。

 

 

 

 

 

 

 

 

僕は資料集め
から始めた。

IMG_9118

 

 

日本の女の子のファッション
としてのヒッピーではなく、
もっとコアなヒッピーの資料を。

カメラに収めにくい資料集めに
使うのはやっぱりインターネットだ。

「ちょっとコイツら
いっちゃってるんじゃないの?」

ってコアなヒッピーの写真を
タンブラーみたいな写真共有の
メディアサービスから集めていく。

セクシーで半裸に近いヒッピーの
女のコの姿などもチラホラ。

おっと、つきつめていくのはそこじゃないんだ。

IMG_9058

 

 

 

グダグダしているのか、
資料集めがちゃんとできているのか分からない。

そろそろ描き始めないとな。

ヒッピーの資料がある程度集まると、
トビリシ市内のメトロの画像も
ちょこちょこっと集めて
僕は原稿用紙に下描きを始めた。

IMG_9066

 

 

僕は比較的、楽観的なストーリーが好きだ。

なんだかんだで主人公が
前を向いて一歩踏み出す物語が。

高橋歩さんの本みたいに

「よし!とりあえずやってみんべ!」

そう思わせてくれるお話が。

 

 

でも今回はちょっと
暗い短編を描こうと思った。

日本の青年漫画で多そうな、
内向き思考をするキャラクターを。

それは自分の引き出しを広げるためでもあるし、
思えば今回で40作目の短編だ。

数的には多いけど、ページ的には
毎回3ページそこらの俳句みたいな
サドン・ストリーだ。

(村上春樹役の「超短編集」ってのがある。
形態としてはそれに似てるんじゃないかと思う)。

IMG_9111パンにかじりついてたらエリザさんがジャムくれた♪

 

 

一部の短編を覗いて毎回その作品ごとに
新しいキャラクターを作る。

ということは今回で
40人目の語り手を描くわけだ。

だけど、その主人公は後ろ向き。

 

 

短編を作る時にはそりゃもちろん考える。
どこか一カ所にとどまって、じっと考えるのは
内向きな思考に向いているのかもしれない。

IMG_9108

 

 

ロダンの「考える人」だって楽しいことを
考えているようには思えない。

「悩む」という言葉はあるけど、
「楽観的に考える」ということを表した
漢字はあるのだろうか?

まぁ、内向的なお話は
すぐに作れる気がするんですよね。

前を向く考え方、それを実行する方が
エネルギーいるもんね。

IMG_9107

雨が降ってきて洗濯物をとりこもうとすると
上に住んでいるおっちゃんが
自分の作品を見せてくれた。 
獅子と戦う戦士か

 

 

 

自然光が入る窓際へとテーブルを移動して
一日中原稿用紙に向かっていた。

今回は4ページ。
いつもより一ページ多い。
集中力や活力が途切れずに
いい感じで書き続けることができた。

明日はペン入れだ。

IMG_9112

 

 

 

あっ、そだそだ。

この前会ったアート・マネージャーのレヴァンの

名刺を描いたんだった。

IMG_9119 IMG_9121

 

なんか宇宙っぺえ…
しばらくこのスタイルで行こう♪

—————————————————-
★世界一周ブログランキングに参戦しております。

「宿から一歩も出ていない」です。

僕としてはやることをやっていると思っているので、
全く沈没してるだとかそういう感覚は
ないのですが、他の人からみると

『あの人一日中同じ場所にいる』

ってなってるでしょう。
ま、気にしないけどねー(笑)…
気にしないけど….。

 

いつもとは違った感じのブログでした。
読んでくれてありがとうね。

なんだかノれて描けたかな?
ヒッピーにおれはなる!!!(どんっ!!!)

にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ
にほんブログ村
 

バナーをポチしてページの読み込みが完了すると
ポイントが入る仕組みです。

★相棒のまおくんが作ってくれたFacebookページ
旅する漫画家」もどうぞよろしくです。

★Twitter「Indianlion45」


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

「旅する漫画家」。世界一周後(2013-2016)、現在は海沿いの町に潜伏中。そろそろ旅がしたいぞ!