「正直に言ってね。僕って臭うかな?」

世界一周457日目(9/28)

 

 

静かな朝の公園。
午前8時。

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明け方に一気に冷え込んだ空気が、
太陽によって徐々に温かくなってくる
この時間帯が好き。

朝に襲われるなんてことはまずないし、
ジョギングする人は
チラホラいるくらいだからー…

 

 

「だぁっ!アラームうっせ!!!」

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安心して二度寝することができる。

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「もう勘弁してよ〜、寒くて寝られないってーの!」

 

 

 

 

 

 

起きたのは10時前だった。

テントの入り口を開けると、
遠くの方に犬の散歩をしている人と目があった。
っていうか顔が。

開き直りとフレンドリさーを演出するために、
テントの中からその人に手を振った。

向こうも自然に手を振り替えしてくれた。いい朝だぜ。

 

 

ここはアイルランド、
ウォーターフォードという町

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そのまま町の出口へと歩いて行った。

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途中で会った学生の女の子は目が合うと
「グッモーニン♪」と挨拶をしてくれた。

おぉ!こんなホームレスにも挨拶できるとは…!!!
(僕のお嫁さん候補にリストアップしておこう!)

 

 

バスターミナルに到着するとトイレを済ませ、
コーヒーと板チョコを買ってベンチに座って食べた。

一応ここから次の行こうと思っている
“Cork”までいくらかかるのか調べてみると、
23ユーロだった。

そのくせ同じくらいの距離にあるダブリンは
16ユーロだ。フーン..。なんでだろ?

バスターミナルには無料のWi-Fiが流れていた。
鍵もついてなければ、お金を払わなくてもいいやつだ。

椅子に座ってのんびりとiPhoneをいじった。

トイレはタダで使えることが多いし、
有料でもそこまで高くない。
バスターミナルのトイレは20セントとかだった。

 

 

地方は比較的安全でヒッチハイクがしやすい。

別に今日中に目的地になんて行かなくたっていいんだ。

行ける所まででいい。
タイムリミットに急かされることもない。

 

 

一応ビザに押された
アイルランドのスタンプを見てみた。
滞在可能日数は90日と書いてあった。

 

 

『なんだ…。
これじゃシェンゲン協定加盟国と
同じじゃないか』

 

 

旅人に心のゆとりを
持たせてくれる国、

アイルランド。

そう思えるのは
今日が日曜日だからかもしれない。

 

 

町はいつも以上に静かだが、
それは寂しさを伴ったものではない。
心を休めるような静かさ。

ヒッチハイクができそうな
ポイントに検討をつけると、
僕はそこまで歩いていくことにした。

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今僕はアイルランドの外側を東から南へと、
海沿いの町から町へと移動している。

港には船が止まっており、
町の外へ出る橋を渡たると、
太陽の光を反射してきらめく水面に
はたと立ち止まった。

 

 

『いいな…』

反射

 

 

 

僕には僕の旅がある。

気の向くままに町を訪れて、
風のように駆け抜けていく僕の旅。
目的はないように思われる。

いや、そんなのなくたっていい。

今はその流れの中に身をまかせていたい。

 

 

 

 

 

ラウンドバウトに着くまでに
車が2台止まってくれた。
親指も立ててないのに。

お礼を行って、行き先を確認して、
一台目は見送った。

二台目のドライバーさんは、
ヒッチハイクポイントまで連れて行ってあげるよと
申し出てくれたので、
ありがたく乗せてもらうことに。

 

 

ドライバーさんはポーランド出身の方だった。

ブーーーン…と車を快調に走らせ、

あっという間に僕がヒッチハイクを
しようと考えていた
ラウンドバウトを通り過ぎた。

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もっといいポジションを知ってるのかもしれない。
だから何も言わずに黙っていた。

 

 

「あれー???Uターンできないぞ?」

と言ってハイウェイのゲート前まで来てしまった。

ハイウェイの中に入るには1.9ユーロがかかる。

「君は払わなくてもいいからね」と言ってくれたが、
こちらも乗せてもらってるわけだし、
ドライバーさんはもともと
ハイウェイに入る予定ではなかった。

財布から5ユーロ札を抜き出し、
ブースの中にいるお姉さんに渡した。

 

 

しばらく走っておもむろに
そのポーランドさんが訊いた。

「ーで、君を
どこで降ろせばいいのかな?」

 

 

 

って知らないんかいっっっ!

 

 

「『ヒッチハイクできそうな
場所まで乗せて行ってあげるよ?』
とおっしゃったのはあんただろ!」

と心の中でツッコまずにいられない。

 

 

 

 

「じゃあ、
僕は行き先が逆方向だから、さ?」

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別のラウンドバウトに僕は降ろされた。

さっき僕が目をつけていたのよりも
車が来なさそうな場所。

一発目からファニーな
ヒッチハイクだったよ。ありがとう。

でもー、車、止まるのかなぁー…。

 

 

空には大きな雲が流れ、
時折その間から太陽が顔をのぞかせた。

見渡すと、緑の芝が一面に生えたフィールドが
なだらかな坂のようになって遠くの方まで続いていた。

ヒッチハイクはハイウェイを走る車に乗ることを
想定してやる場合が多い。

ハイウェイの周りっていうのは
どこの国も緑で溢れている。

そこまで人が住んでいるような感じはなく、
いかに人間が一部の町に集中して
暮らしているのかが分かる。

 

 

時々そんなハイウェイ沿いに人家を見つけると、
ここに住むひとはどうやって生活に
必要な物を手に入れているんだろうかと考えてしまう。
フツーに車で買い出しに行くんだろうけどね。

だからさー、何が言いたいのかっていうと、
人っていうのはそういう便利な
社会コミュニティってのが必要なんだなーってこと。

かな?あり過ぎもよくないけどね。

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しばらく同じ場所でヒッチハイクした。
ニコニコして親指を立てた手を振る。

車からのレスポンスはあいかわず
ポジティヴなものばかりだった。

僕が片足で立て膝をついて、
「ハッ!!!」と両腕を伸ばした時に車が止まった。

や、ギャグだったのにな笑。

 

 

乗っていたのは
スペイン人のルシャさんだった。
三人の子供がいるお母さん。

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旦那さんはサーファーで
“Dungarvan”という町に住んでいるらしい。
いい波があるみたいだ。

ルシャさんのお母さんも
アイルランドに住んでいるらしく、
車の運転中に何回か電話がかかってきた。

 

 

「今どこにいるの!?」

「だから運転中だってママ!」

 

 

ルシャさんの帰宅が待ち遠しいみたいだ笑。
家族のこういうのっていいね♪

 

 

 

「なんでアイルランドに
住もうと思ったんですか?」

「スペンインよりもずっと暮らしやすいからよ」

「じゃあ、アイルランドの
いいところってなんですかね?」

「”Relaxing”かしら?」

 

 

そうかー。
リラックスできるところか。

僕がこの国に感じていたのはまさにそれだ。

日本と同じように、
スペインの都市に住むとストレスを感じるらしい。

「みんながお金のことだけしか
考えないようになってしまう」

そうルシャさんは言っていた。

僕は「都心が悪い」とか
そういうことを書きたいんじゃない。

 

 

「そこから離れる」ことの
豊かさを探しているのだ。

地元が神奈川だからね。
地元は小さな町だったけど、
そこまで暮らしに不便は感じなかった。

生活に必要なものは駅まで行けば手に入ったし、
小田急線に乗れば30分で新宿にアクセスできた。

サブカルチャーな物が読みたければ
下北沢に行けばよかったし、
仲間たちは都内の大学に通っていた。

 

 

じゃあ、「そこで一生暮らすのか?」
となると話は違ってくる。

僕が求めることはそういう生き方なのか?

あのゴチャゴチャした慌ただしい喧噪の中に
身を置くこと以外にも別の生き方はあるんじゃないか?

明確なスタンスはとれていないけど、
僕は旅を通してそれを探している。

たとえ生きる場所、国が違っても、
こうして人と話ができることは
僕にとってはとても大事なことなんだ。

ルシャさん、ありがとう♪

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次のヒッチハイクポイントまで歩くことにした。

途中にあるマクドナルドで
洗濯物を済ませて、髪も洗った。

時刻は13時前で、
誰かが入ってきやしないかとヒヤヒヤしたが、
誰にも「うわっ!ヤベェヤツがいるよ!」と
思われることなく、ホームレスのアカを落とした(笑)。

そしてマックで何も注文してないっていう笑。

 

 

ガソリンスタンドで3.5ユーロのフォッカチオと
1ユーロの缶ジュースで昼食をとった。

売店のおばちゃんたちが
生気のない目で仕事をしていたのが、
ちょっと気がかりだった。

まぁ、思い描くようにはいかないものだよなぁ…。

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落ち葉が積もる道。

僕がここに来る前に通り雨があったようで、
路面が少し濡れていた。

秋の風がバックパックを背負いながら
歩くために火照った体に吹き付けると、
それはとても心地よかった。

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よし、それじゃあまたヒッチハイクと行きますかね。

海沿いの小さなランドバウトで親指を立てる。

20分くらいですぐに車が止まってくれた。

 

 

ポーランド出身のお父さんと8歳の娘さんだった。
これから飛行機でスペインに向かうらしい。

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女のコは小学生だというのに、
僕が英語でなんて言っていたのか
分かっていたみたいだ。驚きだ。

が質問をすると、ちょっと考えてから
「Yes」とか「No」で応えた。

 

 

「日本って知ってる?」

「ノー」

「マジで!!?
ほら”SUSHI”ってあるだろう?
スシは知ってるかな?」

「イエス」

「あれって、
僕の国のトラディッショナル・フードなんだぜ!」

「フーン」

 

 

まぁ、いきなしパパが
変な外国人を乗せたもんだから、
ガードは固いだろう。

僕はお父さんとお喋りをして、
その合間にちょくちょく女のコに
質問を投げかけた。

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「正直に応えてね。
僕って臭うかな?」

「…

ノー」

 

 

なんだぁっっっ!!????
その微妙な間はぁああああああ!!!!

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降ろしてもらったのは
コークの町の4km手前だった。

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僕は歩いて町の中心地へと向かった。

地味に遠いよ4km。
途中に雨に降られたりもした。

 

 

 

 

そして町の感じがまた変わった。

ここにはこの町が持つ雰囲気がある。

町の中心地に着くと、
僕はとりあえずプラプラ周辺を散策した。

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ここには地元のバスカーが、何組かいた。

そういう文化みたいなのがあるようだ。
みんなアコースティックギターを
ジャカジャカならしている。

そんな彼らを横目に、
僕は見つけたアウトドアーショップで
サブバッグのレインカバーとカトラリーを買った。

やっぱりどっちも必要だ。

前回買ったサブバッグのレインカバーは
もうボロ雑巾みたいになってるからね。

それにフォークとかスプーンとかも、
必要な時に持ってないと
『マジかよっっっ!』ってなるからね。

 

 

 

日が傾き、何度か雨が町に降った。

僕はサブウェイで1ユーロのコーヒーを飲みながら、
通りをぼっと眺めた。

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道行く人は傘もささずに早足で通り過ぎていった。

地元のバスカーも通り雨で
どこかに行ってしまったようだ。

雨が上がったのをみはからって、
彼らと同じポジションでギターを構えた。

 

 

ポツ…ポツ、ポツとレスポンスが入っていく。

ここでも自作の英語の曲の方が
レスポンスがいい気がする。

中には足を止めて聴いてくれる人もいた。

や、目の前がカジノだった(笑)。

 

 

ちょっと唄いだしてから気づいた。

だから地元の子たちもここでやってたのかな?

ようするにパチスロみたいなもんだろう。

勝てばきっと羽振りがよくなって、
バスカーに2ユーロくらいあげるかもなぁ。
まったくよく考えるよ笑。

 

 

1時間半くらいで辺りが暗くなってきたので、
僕はコインをサブバッグのボトルホルダーに突っ込むと、
作業ができそうな場所を探して歩きだした。

 

 

 

 

 

「ブリトス」とかかいた
メキシカン・ファストフード店に入った。

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表には「学生割引」みたいな単語が書いてあった。

とりあえず3.5ユーロのチップスと
コロナビールを注文した。

お店のお兄さんは僕が細かいお金を使っても、
「ノープロブレムさ!」とかなり好意的だった。

バスキングで10セント以下の小銭って
使い道に困るんだよね。マジ、ありがたいっす!

お店はWi-Fiも入り、コンセントまである。
作業場としてはかなりいい!

日記を書くのと充電がメインだけどね。
あと、漫画か。

 

 

 

 

「どこ出身だい?」

フレンドリーにお店のお兄さんが尋ねる。

 

 

「日本だよ」

「おー!ジャパーン!
「NARUTO」とかアツいよね。
「キャプテン翼」とか読んだなぁ~♪」

 

 

お店のお兄さんはけっこう
ジャパニーズ・カルチャーに詳しかった。

話も弾む。

うんうん。
一見僕はホームレスに見えるけど、
実は旅する漫画家でー、

 

 

「今日はどこに泊まるんだい?」

「キャンプさ!主に公園です」

「何言ってんだよ?
ここに公園なんてないぜ?
よかったらうち来いって。
明日漫画好きの友達も遊びに来るからさ。
ソイツに会わせたいんだ」

 

 

マジで!!!!????

 

 

久しぶりのホットシャワー。

「熱っっ!!!」か「冷たっっ!!!」
しかなかった笑。

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———————————————–
★世界一周ブログランキングに参戦しております。

毎度僕の長ったらしい日記に
お付き合いいただき誠にありがとうございます。
ブログの古株さんたちがご帰国なされて、
心なしか順位も上がってきました。マジ嬉しいッす!

って、たかだかランキングなんすけど。

別に上位だから面白いだとか全然思わないし、
みんなそれぞれ自分の旅が楽しめてれば最高だと思います。
日記だしね。

旅も折り返しです(ちょっと帰国伸びるかもだけど笑)。
生意気な自分の価値観みたいのも
どんどん書いていくと思います。

読みたくなかったら読まなくっても全然ありっす。
批判とかあるとたぶんヘコみます笑。

それでもー、レスポンスがあると嬉しいし、
ブログ書いててよかったなって思えるのです。

今日もありがとうね。Live Simple!ピース!

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6 件のコメント

    • >まお

      なんとかさぁ、
      その「臭い」ってのを
      カッコイイ路線にもってけないかなぁ?

      ほら、
      「旅人の香り」
      みたいな笑。

      旅人はモテ要素じゃないか…。

  • シミさん、こんにちわ。褒めますよ!(笑)
    旅の仕方もブログの内容も相性が有りますね。
    私はあなたのブログの記事も写真もとても好きです(^^)
    自分がその土地にいるような気がしますし知ってる場所だとなお嬉しい。
    ですが野宿だけは・・・ほんと・・・心配で(笑)

    • >ミヤワキさん

      そう言っていただけると
      頑張って書いてる甲斐があります!

      いや、実際にそう言ってくださるのが
      モチベーションになるんです。

      あれだけクドクド書いてるだけあって、
      後で自分で見返した時も、
      けっこう鮮明にその時の日を思い出せるんですよ?

      野宿はー…、
      早いもので、宿に泊まらなくなってから3ヶ月が経過しました笑。

      祝!四ヶ目‼︎

  • ……………………………………………………………………………………………..Yes

    • >そらさん。

      やー、そんな!
      聞いて下さいよ!

      この前ホームステイさせていただいた方の家にバスタブあったんですよ?
      三日間だったんですけど。

      で、湯船に浸かったら
      あ〜ら、不思議。
      体が臭わなくなったじゃありませんか!

      やっぱり湯船ですよ!湯船!
      日本人には湯船が必要ということです!

      イエスと言ってくれるのもー、
      優しさのひとつー…かぁ…(ボソッ)

      だって言われないと
      気づかないもんね…。ははぁ。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    「旅する漫画家」。世界一周後(2013-2016)、現在は海沿いの町に潜伏中。そろそろ旅がしたいぞ!