「ウォールペイントと好きなミュージシャンの話」

世界一周601日目(2/20)

 

 

何も

ここに泊まっているのは僕一人じゃない。

hitorijanai

 

 

テント泊をしているようなアホは僕一人だけどね。

 

 

 

つい先日、僕が絵を描いていると
陽気なドイツ人、ベンジャミンが声をかけてきた。

彼の友達がカンパラのナショナル・シアターの壁に
ウォールペイントをするので、見に来ないか?と誘いを受けたので、
僕は行ってみることにした。

 

 

前日もブログのアップをしていたり、
YouTubeを観て夜遅くまでグダグダとしていたので、
起きたのは10時過ぎにだった。

いつもの簡素な食事を済ませて、
そのままバーのメニュー製作に取りかかり一本仕上げると、
あっという間に12時半だ。

うん。まぁ、今日だって夜遅くまで起きてるはずだから、
一日の帳尻は取れるさ。気負わずに行こう。

 

 

 

 

 

町の中心地まで行くのが随分と久しぶりな気がした。

かなりの引きこもり具合マインドだ。
旅しているのにそんな気分が味わえるだなんて。

日本に帰ったら積極的に外に出る機会を持たないと、
一日ずっと家の中にいるかもなぁ。それはマズいよね。
誰か僕を外に連れ出してください。

 

 

 

ミニバンで500シリング(21yen)で町の中心地まで行き、
そこからマップアプリを頼りにナショナル・シアターを目指した。

歩いたことのない道を歩くのはなんだか新鮮で、
旅をしている気持にさせてくれる。

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このキャラクター他の国でもよく見るんだよね。

 

 

 

最近よく思う日本に帰ったらやってみたいことは
積極的に行ったことのない県や町を訪れてみようということだ。

きっと、日本に帰ってからも
僕は色々な物に旅を見いだすことができるだろう。

旅の基本は

「移動すること」「どこか違う場所を訪れること」

が旅なのだと僕は思う。

 

 

 

 

カンパラの中心地は車が道路を塞ぎ、
交通機関としての役割を全く果たしていなかった。

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これ中の車絶対出れないよね。

 

 

 

ムシムシと暑い日中、人々は日差しに顔をしかめて、
額からは汗を流している。

僕は日陰を求めて、
雑多な店が入り交じる雑居ビルが立ち並ぶ坂を登って行った。

節約を心がけていてもこういう時にジュースを買ってしまう。

最近、食べる量はめっきり減ったけけど、水分は必要不可欠だ。
さすがにこれを抜いて一日を生き抜くことはできない。

 

 

坂を登り切ると、辺りは作りのしっかりしたビルが
増えたような気がした。

スーツやシャツを着たビジネスマンらしい人の姿も増え、
どこか街が整理されたような印象を受けた。

 

 

 

 

20分ほど歩き、僕はナショナル・センターへやって来た。

門番がいたが、
「友達が絵を描いているんだよ」
と言うとあっさり僕を通してくれた。

ナショナルセンターの壁沿いには一台のリフト車が止まっており、
二人の欧米人がペンキで色を塗っているところだった。

壁の下の方には現地のアーティストたちが
簡単な打ち合わせをしている。
話を聞いていると会話は全て英語だった。

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もらった(けどなくした。ゴメン..)

 

 

 

今回のウォールペイントのことを教えてくれた
ベンジャミンはここにはいなかったが、
ペインターの一人は僕のことを聞いていたようだった。

数日後にカンパラでアートフェスティバルが催されるらしい。
三人でひとチームを組んで、
大きな紙にペイントするイベントがあるのだとか。

是非それに参加しないか?と言われたが、
僕のウガンダでの滞在はそろそろ終わりが近づいていた。

お茶を濁すように誘いを断り、
僕はハーモニカを吹きながら作業風景を呑気に眺めていた。

 

 

 

ベンジャミンに聞いた話によると、
このウォールペイントはまだ始まったばかりのようだった。

道具の入った段ボールの中に完成図らしきものが入っていたが、
それと見比べてみても、まだまだ時間がかかりそうだった。

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結局僕は作業に加わることもなく
(そう誘ってもらったのだが、服が汚れるのが嫌だったのだ)
そのまま一時間もせずに宿に帰ることにした。

近くで2000シリング(82yen)の割高のコーラを買ったくらいか。

 

 

さっきと同じ道を歩き、見つけた楽器屋に入ってみたり、

帰り道の途中で見つけた
ジャック・フルーツのバラ売りを買って食べてみたり、

この間のマーケットにふらっと立ち寄って
ハサミや耳掃除用の綿棒を買ったりして宿に戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宿に

戻ると、もう15時を回っていた。

 

 

この時間は悪くない。

みんな大体外に出ているので、唄い放題なのだ。

 

 

テントのある屋根の下は
長いソファが三台とビリヤード台が一台置いてある。

音がいい感じに反響するので、気持よく唄うことができるのだ。

 

 

今丁度ひとつ新しい曲を作っている。

現段階でコード進行と唄いだしの歌詞まで考えて
寝かせている曲が三曲ほどある。

そのうちひとつは
エチオピアのジンマという町の宿で作ったものだった。

 

 

自然光が入る昼間の時間帯は部屋は明るい宿だったが、
夜になって電気をつけるとなると、
それは活動する気もなくなってしまうような薄暗い電球で、
物の輪郭がボヤボヤするような宿のシングルルームだった。

そんな部屋で「カエルダッシュ」
(もう帰国されてランキングにも表示されないけど、みんな覚えてる?)
のお二人をイメージして歌詞を書いた。
それが今練習している曲だ。

 

 

ひとつの曲を持ち歌にするのはどんな感じだったっけ?
と僕は考える。

同じフレーズがスムーズに口から出てくるまで、
何度も同じ箇所を繰り返し、
ちょっとずつ唄える箇所を増やして行く。

自分の歌声を録音して、
自分のイメージとリアルが一致しているのかチェックして、
気になる所は唄い方を変えてみる。

タバコもほとんど止めてしまったので(もらいタバコはオーケーのルールだ)
喉の調子がすこぶるいい♪

唄うことは純粋に楽しいし、
こうして自分の音楽を作ることは
今までとは違った音楽とのアプローチができる。

音楽との付き合い方は他にもあったんだ。

高校生くらいの時は、
誰かの作った歌を聴いて真似することとしか知らなかったけど、
今は新しいおもちゃを見つけた子供の気分だ。

 

 

 

 

一時間ほど練習して、シャワーを浴びた。

そして、いつものテーブル席に着いた。

作業風景

 

 

 

ここでインスタントコーヒーを注文する場合は
2500シリング(103yen)だが、
最近お湯がタダでもらえることが最近分かった。

エジプトのダハブで買ったインスタントコーヒーがあったので、
今はそれでコーヒーを作っている。

大きなマグカップに並々とお湯が入っているので、
それでインスタントヌードルを作ることもできる。

そんなわけで今日の晩ご飯は
インスタントヌードルだった。不摂生な…。

 

 

 

YouTubeでは「オトナの!」という番組で
星野源のトークを聞き、
http://youtu.be/nMuGI5Nsiuk
『あぁ、この人は今はとても素敵な人だけど、
中学校生時代はなんて見るからに
根暗なルックスだったんだ』

と驚き、

あの人それでいて、本も書いて、踊れて、
演技もできるって、ほんとマルチだよなぁ~。
僕もそこまでじゃなくても色んなことがやってみたいなぁ。
と憧れるのです。

 

 

 

そしてそのまま同じ番組で
THE BAWDEIES」のトークを観て、
バンドのコンセプトを知ると愛着が少し湧き、
ライブに行きたくなり、
http://youtu.be/HSBPEz0hczE
アイスランド出身のバンド
Of Monsters And Men」のミュージックビデオの世界観に見入り、
そして一語一語を綺麗に歌い上げるボーカル二人に聴き惚れた。

上のは長いからこれを見て欲しい。
淡々としたアニメーション映像でストーリー性もないけど、
世界観がすんばらしい。
映画「LIFE!」の挿入歌でもあります。 意外に旅にマッチするんだよね。

 

 

 

『おっと。
今日もこんな時間だ。もう寝なくちゃ』

 

 

そうして、深夜四時に僕はテントに引き上げるのであった。

今日はウォールペイントとアーティストたちの話。
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2 件のコメント

  • 「Of Monsters And Men」のミュージックビデオ、
    とっても素敵ですね。
    流しながら、ネットサーフィンをしていると、
    4歳の娘が通りかかり、
    まさにこのビデオに出てくる、歩いていてるモンスターみたいに
    曲にのって大股で歩きでだしたからびっくりしました。
    どうしてそんな風にしているの?
    と聞くと、こんな風にする曲でしょ、
    との返事で。
    何か魂に触れるような曲だったのでしょうかね。

    • >あっきーさん

      娘さんの感受性とっても豊かですね!
      アイスランド公用語がアイスランド語なのに
      小学校から英語とデンマーク語を勉強するので
      国民のほとんどがトライリンガルらしいのです!(すっげ!)

      僕はこのバンドのインタビューの動画とか見たんですけど、
      みんな英語ペラッペラでした。
      『あー、おれもあんなに英語喋れて唄えたらなぁ』
      と思ってしまいます。

      そうそう。
      僕が4歳の頃だったら感受性を揺さぶったのは
      「ひらけ!ポンキッキーズ」の
      「ほねほねロック」でしたね(笑)

      ほ〜ねほねロック!

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