「6ヶ月旅で穿き込んだnudie jeansを洗濯!!」

 

 

世界一周630日目(3/21)

 

 

夜明け前

の街に着いた。

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iPhoneで時刻を確認すると6時前だった。

バスターミナルで日が昇るまで待とうと考えたが、
建物のないただの空き地がバスの停まった場所だった。
それでもガソリンスタンドに下ろされるよりかはマシだとは思う。

 

 

 

ここはナミビア、ウィントフック

ここを訪れる多くの人たちは
サファリ・ゲームや砂漠ツアー目当てでここにやって来るが、
それらにあまり参加しない僕は、

できることならこの街になど来たくはなかった。

 

 

だが、ウィンとフックには目指すべき南アフリカ、
ケープタウンまでの通り道でバックパッカー向けの
安宿も確保されているのだ。

ケープタウンまでのバスもここからなら簡単に乗ることができる。

 

 

 

ウィントフックについて調べると沢山の被害報告が出てくる。

トランクに入れた荷物ごとかっさらっていくタクシー強盗の話。
車から瞬時に降りて荷物をかっさらっていく置き引きの話。
日本人に人気の宿の前で多発する強盗の話。
ツアーで言えば、必ずと言っていいほど故障するらしいレンタカーの話。
etcetc…。

 

 

ここで命は狙われないとは思うが、

軽犯罪の温床

というのウィントフックへ抱く僕のイメージだった。

ちなみにザンビアから直通で来る国際バスでは
(これは値段が高いので僕はローカルバスでやって来たのだ)
ガソリンスタンドで降ろされるらしい。
しかも街の中心地から離れた場所にあるガソリンスタンドなのだとか。

日の昇る前にウィントフックに連れて来られたのは、少し戸惑ったが、
マップアプリを確認すると、宿は歩いてすぐ近くの場所にあった。
それは幸運なことに思えた。

 

 

 

 

静まり返った夜明け前の街を歩く。歩調もいつもより早い。
心なしか拳に力が入る。

 

 

『とりあえず襲われたら
一発くらいはお見舞いしてやろうか?』

 

 

なんて考えるけど、実際そういうシチュエーションに遭遇したら、
ホワイトフラッグ、降参だろう。

気になるのは今日が「ナショナル・ホリデイ」ということだ
独立記念日とかそんなんだろう。

ここまで来るバスの中で一緒だった乗客が僕に教えてくれたのだ。
嵐の前の静けさということなのだろうか?

 

 

 

命からがら「カードボード・ホステル」に辿り着いたのだが、
チャイムを押してもなかなかスタッフは返事をしなかった。

こんな朝早に叩き起こされるスタッフも
理解してるっちゃあしてるんだけど、こちらも命がかかっているのだ。
だから僕は門を必死にゆっさゆっさと揺らした。

宿の周りに張り巡らされている壁から侵入できないかと目をやると
(もちろんそんなことはしないけどね)、
壁の高さを増すように電流の流れているであろう電線が
三本くらい走っていた。

 

 

アピールすること5分。
ようやくセキュリティのお兄さんが眠たそうな目をして門を開けてくれた。

チェックインの時間は10時だった。
僕はお礼を言って、ソファに深く腰かけた。

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おっと!歯磨きしとかないとね!

 

 

 

 

 

 

 

Wi-Fi

が使えたので、時間をつぶすのには苦労はしなかった。

10時前にここに泊まっていた日本人のグループが4名ほど
チェックアウトしていった。

そして、入れ違いで別の日本人が二人宿にやって来ていた。

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挨拶するタイミングを見失っていた。

適度に広い宿だと、コミュニケーションを取らずに
過ごしてしまうこともある。

向こうも僕のことなんて全然目に入っていないようだった。

 

 

 

僕はスタッフにテントの張れる場所を訊き、そこにテントを立てた。

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チェコで買った四千円のテントは
首の皮一枚でかろうじて原型をとどめているようなものだった。

ポールは完全に壊れ、
9等分に折れるポールが片方は7つ分しかないのだ。

修理の際に中に通したゴムを切り、ガムテープで繋げたのだが、
どうしてもはがれてしまう。
ポールの替えがあれば修理できるのだが、そのポールがない。

 

 

もうコイツは寿命なのかもしれない。
できることならあと二ヶ月ほど持ちこたえて欲しいのだが。

不格好なテントは外から見ると、
より一層

“ホームレスのおうち”

へと近づいていた。

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はぁ〜〜〜…疲れた。あ、

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靴下に穴空いてる…

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よし!まだ使える!

 

 

 

 

 

 

nudie jeans

の洗濯が、僕が次に取りかかったことだった。

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外は小雨パラつく曇り空だったが、
6ヶ月間一度も洗濯することなく履き続けたこのデニムを
今こそ洗う時だった。

 

 

これで6本目となるnudie jeans。

穿き込むことによって、
その人だけにフィットしたストーリーの詰まった
(僕はこういう表現にめちゃくちゃ弱い)
ジーンズに育つということから、

nudie jeansは生デニムを

「六ヶ月洗濯せずに穿くこと」

を推奨している。

 

 

ジーンズをあまり穿かない人には分からないけど、
シワだとか色落ちがカッコいいんだよ。

すぐに洗濯するとそれらがつきにくくなるのね。

だが、「半年間一度も洗わずに穿きこむ」
という苦行を成し遂げたとして、そのデニムを洗濯したとしても、
さして色落ちしないというのが僕の感想だった。

色落ちはそこまでしないくせに擦れて穴は空くのだ。

穴が空く前に僕はパッチを当てた。

そして別の箇所がまた擦れて穴が空きそうになった。

それはダメージと僕とのいたちごっこだった。

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最近思う。

穿きつぶした「味のあるダメージ」よりも、
お気に入りのジーンズをできるだけ長く穿いていくことの方が
重要なのではないかと。

 

 

ジーンズに穴が空いてしまう原因は、

洗濯しないことによって雑菌が繁殖し、
それがデニム生地を喰うことによって生地が薄くなり、

破れやすくなってしまうから

だと言うのだ。

 

 

それならガンガン洗った方がいいに決まっている。

だから、六ヶ月間穿き込むのはこれで最後にするつもりだ。
果たしてどんな変化を遂げるだろう。

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ここの宿にはドラム型の洗濯機があった。
それもハッキリと色落ちさせることのできる60℃の温水
が使えるものだった。

さっそく僕は洗濯機に汚いジーンズをぶちこみ、
スイッチを入れたのだが、洗濯機はピクリとも作動しない。

スタッフを呼び出して動かしてもらおうと思ったのだが、
スタッフのお姉さんは僕が洗濯をしたいと言うと

「なんで今なの??!!」と驚いた顔で言った。

 

 

だって
今洗いたかったんだもん…。

 

 

 

残念なことに洗濯機は壊れていた。

仕方がないので、僕はシャワーから
アツアツの温水をバケツに半分ほど入れ、少し水を足した。

それでももみ洗いするのはかなり大変だった。

 

 

小雨がさっきよりも強くなっている気がする。
こんな天気の日に洗濯する自分がだんだん馬鹿らしく思えて来た。
でも一度手をつけてしまった以上洗濯を遂行するしかなかった。

 

 

熱々の温水でもみ洗いしていると、
あっという間に水の色はどす黒い色に濁った。

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果たしてこれがデニムの塗料なのか、6ヶ月分の汚れなのか、
一体どっちの比率が多いのかは分からない。

満足の行くまでもジーンズの両面をもみ洗いし、
また温水ですすぎをかけてnudie jeansの
ファースト・ウォッシュは終った。

 

 

 

ひとまず雨に当たらない木の下に干したが、
このまま天候が回復しなかったら明日の出発には間に合いそうもない。
そうなったら、生乾きのまま穿くしかないだろう。

洗濯を済ませると気分転換に持っていた
インスタントコーヒーをお湯を沸かして飲んだ。

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そんなふう

にしてあっと言う間に時間が経ち、気づけば13時を回っていた。

日も出てきたので、ジーンズも外に干すことができた。

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ファーストウォッシュ後※写真はiPhone4Sでクロームで撮ったものです。

 

 

 

 

 

僕はウィントフックの街に出た。

ウィントフックの街というのはツアーのハブ的な場所だ。
ツアーに参加しない僕はここに長居するつもりはなかった。

たとえナミビアの滞在が三日間しかなくても、
僕の心は既にケープタウンへと向かっていた。
一刻も早くマサトさんとマユさんに会いたかった。

 

 

僕はチケットを買い求めに、
宿のスタッフが教えてくれた場所に行ってみた。

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ここからケープタウンへ向かうのに、
Bairey’s Reo Linersというバス会社が安いという情報を掴んでいた。

バスチケットは当日でも買えるらしかったが、
念のためにチケットを買おうと思ったのだ。

僕がバスチケットが売られているShopriteに足を運んだ時は、
もう店は閉まっていた。

信じられるだろうか?だって今日は土曜日だぜ?
時間はまだ13時半。

日曜日は13時でしまると書いてあるけど…、
なるほど、そうか。
今日は「ナショナル・ホリデイ」だったけ。

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警備員に他にどこでチケットが買えるのか訊ねた。

まだ他にもチケットを買える場所はあるらしかったが、
僕がチケットを手に入れる可能性はかなり低いことが分かった。

 

 

 

祭日ということで、お店がどこも閉まっているのは分かる。

だが、この街に住む人たちは一体どこに行ってしまったのだろうか?
そのくらい街は静まり返っていた。

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街の大きさと、人口の比率がかけ離れている。

普段はもっとにぎやかなのだろうが、
今はウィントフックの街はゴーストタウンと言ってもよかった。

 

 

 

 

僕は様々なお店を渡り歩いた。
舌切り雀に出てくるおじいさんが雀のお宿を訊いて回るみたいに。

 

 

足を運んだどこも営業を終えていた。

ジーンズを洗濯したことが悔やまれた。
でもしょうがないでしょ?洗いたかったんだもん…。

 

 

 

2時間ほどウィントフックの街をウロウロして、
なんとかチケットを手に入れようとしたが、結局は徒労に終った。

僕は一体何をやっているんだろう?

買ったのは祭日でも営業している大型スーパーで売られている
レーズンパンだけだった。

 

 

 

 

 

 

 

洗濯した

ジーンズはほとんど乾いていた。

だが、そのコントラストがよく伝わるような写真が撮れる
コンディションではなかった。

 

 

色落ちも今までで一番のコントラストだった。

やはり穿いている時のライフスタイルに
デニムの色落ちというのは左右されるのだ。

旅をしているとあちこち歩き回るし、
特にアフリカを旅するとあっという間にデニムが汚れる。

旅するジーンズにふさわしい色落ちだった。

 

 

 

日が沈むまではレセプション前の机で漫画を描いた。
「世界新聞」さんに寄稿するものだ。

旅に出た時は、Gペンや原稿用紙がないと
漫画を描けないと思い込んでいたが、そんなことは全然なかた。

今あるペンとA4のコピー用紙で、
日本で描いていたもの以上の作品が描けた気がする。

何より絵にメリハリがついた。

どんなことでも続けることが大事なのだと思う。
自分のイメージする「旅漫画」にまた少し近づけた♪

 

 

 

 

 

「うぉ!すげぇ!」

 

 

絵を描いていると、今日チェックインしたお兄さんが
僕に声をかけてくれた。

お兄さんはドミトリーに泊まっているとのことだが、
ドミトリーのコンセントが使えないため、
ここでしか充電できないと言うのだ。

お兄さんと喋っているうちに、
流れで久しぶりの手描き名刺を描くことになった。

前回はタンザニアのカフェの店員さん宛だったな?

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僕が手描き名刺を渡すと、
「それじゃあ」という感じでお兄さんも名刺を僕にくれた。

 

 

名刺には

世界一周写真館」と書かれている

 

 

僕はビビった。

 

 

 

 

「うそぉぉぉ!!!
ダイキさんじゃないですかっっっ!!!

いやぁ、あの時はお世話になりました。
マラリアの予防薬のまとめ、
すっげえ訳に立ちましたよ!」

 

 

綺麗な写真に加えて、
情報系のブログを書かれているダイキさん。

 

 

『どこかで見たことあったかなぁ?』と思っていたのだが、
まさかブロガーさんだったとは!

僕よりもランキングの順位が上で、
沢山の方の助けになっているブログだ。

僕もアフリカ旅の始めの方はダイキさんのブログを読んで
エチオピアやケニアを旅してきた。

そこからダイキさんと
一緒に旅をしているコウヘイさんという方も交え
トークセッションみたいなことをやって僕は楽しんだ。

 

 

ダイキさんの旅の話を聞いたり、
オススメのブログだとかアーティストを訊いたりだとか。

まさか、ウィントフックでね。こんな出会いがあるなんて。
思ってもみなかったよ。

 

 

 

さてと、願わくば、
明日はケープタウンに向けて出発したいものだ。

チケットは手に入るのだろうか?

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ビールちょっといただきました。美味しかったです。下戸です。

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★世界一周ブログランキングに参戦しております。

コウヘイさんのオススメブログ「numeriブログ」。

文字がひたっすらに書かれているんだけど、癖になる面白さ。

らしいです(笑)あまりの文章量にまだ読めていません。
てか時間かかるだろうなぁ…。

オフ会に紛れ込む話や悪徳商法と電話で戦う話とか、
濃いエピソードが満載みたいです。暇な方向けらしいです(笑)
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ta

2 件のコメント

  • シミ君私が住むタイの東北地方は、今が1年で1番暑く軽く40℃を超える期間が
    2ヶ月間も続きます、その後は6月から10月末までは、毎日雨で雨季が続きます。
    ですので着る物は毎日洗い、シャワーの度に1日に2~3回着替えます、だから
    半年もジーンズを洗濯しないと話しても、マジで誰も信じませんよ。(笑)

    • >JOSANさん

      おっしゃることはとてもよく分かります。

      そもそもデニムを洗濯しないで穿き続けるなんて愚の骨頂。
      寒くて乾燥した国じゃないくちゃできないのです。
      nudie jeansの発祥地、スウェーデンだからこそできるのです。

      僕も最初のnudie jeansを6ヶ月洗濯なしで穿きこんだのですが、
      特に夏は地獄でした。ベトベトしたのを穿くことに何の意味があるのか。

      まぁ、ジーンズは本当に自己満足の世界です。
      もうこんな無茶なチャレンジはしないでしょう(笑)!

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    ABOUTこの記事をかいた人

    「旅する漫画家」。世界一周後(2013-2016)、現在は海沿いの町に潜伏中。そろそろ旅がしたいぞ!