「iPhone4Sが壊れた日」

▷12月17日/ニュージーランド、オークランド

★路上パフォーマンスの画像Instagramにアップしてます。アカウントは「indianlion45」だよ。

 

 

 

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まったくもってこのiPadってヤツは扱いずらい。というか僕がまだ操作に慣れていないだけなんだけどさ。

これからどしうして僕がiPadを使うことになったのか、その経緯を書いていきたいと思う。

なんだか慣れないなマジで。こんなんだったらiPhone5sを買うんだったな。チェッ‼︎

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えっと、まずはどこから話を始めようか?

そうだね。昨日路上で会ったアレックスというヤツが僕に夕飯をごちそうしてくれることになったんだ。あぁ、なんかiPadのキーボードってなんだか肩が凝るな。ワイヤレスキーボードが欲しくてたまらないよ。

 

それでさ、大体において路上の口約束ってのは守られないことが多いんだよ。「明日君に似顔絵を描いてもらうよ」なんて言うヤツがいても君は信じじちゃいけない。そういうヤツは次の日になるとコロッと考えを変えちゃうからだ。

 

でもアレックスは違ったんだね。彼と会ったのは4日前くらいだったんだけど、その前日にひょっこり顔を合わせたんだ。この日の路上を終えようとしているそんな時だったと思う。

「やぁ、また会ったね。約束通り君にごちそうするよ」ってな具合でさ。面白かったのは、再開した時どっちもお互いの名前を覚えていなかったんだ。

 

 

話は前後するけど、この日に会った人たちの写真を何枚かここに載せておきたいと思う。

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彼は一旦車をどこかに停めて僕を迎えに来た。

「ジャパニーズレストランにつれていくよ!」ってね。クイーンストリートの端の方にある道から別の通りを一本行ったところにあるレストランで名前を「Genta」っていった。

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ジャパニーズレストランに入ったのは本当に久しぶりだった。

というかこの旅のな中で日本料理屋に行ったことなんて一度や二度くらいしかないんじゃないかなと思う。

 

店の中は本当に日本のそれと同じだったよ。ほんとだよ。ただ壁に相撲の絵が描いた和紙を張った飾り物の小さな傘だとか、昭和っぽいポスターが貼られていて、少々ベタな感じがしたけどね。

 

客が来店すると「いらっしゃいませ〜!」って従業員が言うんだ。海外でそんな日本式の接客だとかサービスだとか、声かけをしているところを見ると、なんだかさも日本を売りにしているようであざとく思えるのは僕だけかな?いや、別にこのレストランを悪く言っているわけじゃないんだ。

 

メニューの内容も実に豊富だった。とんこつラーメンなんて目にとまった時には心が揺れたねぇ。だけど、僕は自分の体のことを考えてサラダを頼んだんだ。よくよく考えてみたら、なにもジャパニーズレストランまで来てサラダを食べることなんてないのにね。アレックスにちょっとだけ遠慮してたってのもある。ニュージーランドだから物価も高いんだ。

アレックスのヤツはカレーうどんを頼んでた。

 

 

 

店内には日本語の歌がかかってた。それもレジの横にあるデスクトップからYouTubeで流してるんだぜ。まったく目を見張ったよ。いったい誰が曲選択をしているんだろうってね。

たぶんミックスリストだと思うけど、そのときかけられていたのは「RADWIMPS」だったんだ。行きつけの百円ショップ、ダイソーもよくラッドウィンプスがかかっていたな。きっとニュージーランドに来るとラッドウィンプスが聴きたくんるんじゃないかな?

 

 

 

 

料理が運ばれてくる前にお茶が出てきた。ちょっぴり湯気がたっているやつだ。ぱっと見、舌でも火傷しそうな具合だった。だから僕はアレックスに注意してやったよ。「ちょと冷ましてから飲んだ方がいいかもしれない」ってね。だけど、緑茶はちっとも熱くなかったんだ。きっと外国人用にほどほどに冷ましているのかもね。僕にはちょっと物足りなかったな。

 

注文した料理はすぐに出てきた。サラダなんてお皿に盛るだけだからあっという間なんだろうね。アレックスの頼んだカレーうどんの方も割とすぐに出てきたよ。

 

僕たちはそれぞれの料理を食べながら適当に話をした。僕は熱っぽく喋った気もするけど、今はやるだけだと思う。つべこべ言う前にとりあえず動けって感じだ。

僕は今日のバスキングの時に描いたドローイングをアレックスにプレゼントすることにした。パイロットのhigh-tec、0.3ミリで描いたやつだ。下書きもしないで直感で描いた「金魚」ってタイトルのクールなやつ。額に入れてといれにでも飾っておいたらなかなか様になると思うぜ?

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しばらくするとアレックスのヤツ、彼女を呼びやがった。

彼女はティンって名前の黒髪の長い小柄な女のコでさ、まぁ結構可愛かったわけだよ。なんで呼んだのか分からなかったけどね。ティンは既に夕飯を済ませていたから、緑茶を飲みながらアレックスの隣にちょこんと座ってた。

 

僕は明日この街を出発し用と思ってたから、お店の人にWi-Fiのパスワードを訊いてヒッチハイクの情報でも調べておこうかなと思ったわけさ。僕のiPhoneは相変わらず調子が悪くてさ、Wi-Fiを検知しても繋がないんだ。まぁいつものことだ。

 

その時にわかったんだけど、ちょうどティンもiPhone4Sを使ってたんだよね。僕は彼女「アップデート後に調子が悪くなったことはないか?」って訊いてみた。彼女は最新のOSを使っていたんだけど、なぜだか問題なくiPhoneを使うことができていた。

それで、彼女が僕のiPhoneを見せてっていうんだよね。僕がiPhoneを渡すと「日本語だから分からない」って言うんだよ。だから設定で英語に変えてやった。

 

 

そこから僕のiPhoneは文字通り完璧に壊れちゃったんだよ。

 

 

 

というかさ、iPhoneっていうけど、ぶっちゃけ大事なのは通話機能じゃないと思うんだ。一番大事なのはネットが使えるかどうかだよ。Wi-Fiが使えるかどうかがスマートフォンにとっては譲れないところだと思うんだ。

それで僕のiPhoneがどうなっかっていうと、Wi-Fiが作動しなくなちゃったんだ。スイッチをいくら指でスワイプしてもダメ。

 

 

 

それから話はずっとiPhoneになっちゃた。

設定を日本語に戻しても変わらない。結局30分くらいが無駄に過ぎてしまって「明日ティンの友達に僕のクソッタレiPhoneを診てもらおう」ということになったんだ。ティンにはそういう修理関係の会社で働いている友達がいるらしい。

 

正直僕はそこまで焦っていなかった。

これも何か面白いことへ繋がっているんじゃないかなって考えたんだ。だってどっちにしろiPhoneは壊れかけていたようなものだったし、このタイミングで修理ができる人を紹介してもらえるだなんてツイているじゃないか。僕はそう考えたね。

 

 

 

アレックスは車で僕がいつも野宿している場所の近くまで送ってくれた。アイツけっこう皮肉を言うヤツでさ。最後の方は僕がiPhoneの話ばかりするんで機嫌を悪くしちゃったのかもしれない。

「明日君が死体になっていないことを願うよ」とか言いやがるんだ。全く参っちゃうよね。

 

 

時間が経ってもiPhone4Sは相変わらずWi-Fiがウンともスンとも言わなかった。

 

 

『もうここはいっそのこと、新しいのを買ってもいいかもな』

僕はそう思いもしたんだ。なんせ手持ちの金は八万円近くあったからね。

 

 


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